X線CT装置(えっくすせんしーてぃーそうち) - ヤマト科学用語集

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更新日：2025年05月30日

X線CT装置

読み方：えっくすせんしーてぃーそうち英語表記：X-ray computed tomography system

**X線CT装置**とは、対象物に多方向からX線を照射し、透過したX線の強度データをもとにコンピュータで断層画像を再構成する非破壊の三次元観察装置です。

■ 主な用途
産業用途
電子部品、鋳造品、樹脂製品、電池、パワー半導体などの
　・内部欠陥（クラック、ボイド、異物など）検出
　・内部寸法測定／構造評価
　・量産品の品質保証、開発試作評価

研究用途
　材料開発、生物試料、文化財などの
　・構造解析
　・複合材料や多孔質体の観察
　・微細構造の三次元可視化
　・非破壊での反復観察や経時変化の解析

■ 特長
非破壊観察
　対象物を壊さずに内部を可視化。再測定や長期観察も可能。

高分解能対応
　μm（マイクロメートル）レベルの解像度に対応した装置も多数。

3D画像生成
　複数の断面画像を合成し、内部構造を三次元モデルとして表示。

幅広い対象物に対応
　樹脂、金属、セラミックス、生体材料など多様な試料を測定可能。

高度な画像解析
　専用ソフトウェアにより、体積計算・欠陥検出・形状解析が可能。