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更新日:2023年10月23日

HPLC用検出器

読み方:えいちぴーえるしーようけんしゅつき 英語表記:Detector

クロマトで分離した成分を検出するモジュールです。

主なHPLC用検出器の種類
・UV-VIS検出器
紫外から可視域の吸収波長を持つサンプルを1波長の吸光度で検出します。芳香環や二重結合を有する有機化合物の検出に用いられます。

・PDA検出器
紫外から可視域の吸収波長を持つサンプルを多波長の吸光度で検出します。UV-VIS検出器は設定した1波長(或いは2波長)の測定に限定されるのに対し、PDA検出器はある一定範囲のクロマトグラムを同時に測定することが出来るため時間、強度、波長の3次元データが取得できます。分析条件を検討する際には有効な検出器です。

・RI検出器
屈折率を検出します。糖、アルコールなどほぼすべてのサンプルが検出可能ですが、感度が低いのが欠点です。GPC分析に多く用いられます。グラジエント分析は不可でアイソクラティック分析を用います。

・蛍光検出器
励起波長の光を吸収して発光する光(蛍光)を検出します。蛍光を発しないサンプルは誘導体化することで検出が可能です。UV-VIS検出器よりも50~200倍ほど高感度に分析出来ます。アミノ酸やビタミンやステロイドなどの分析に用いられます。 

・CAD検出器
コロナ放電により電荷を帯びたサンプルを検出します。化合物の特性に左右されない検出器でRI検出器よりも高感度であり、グラジエント分析も可能です。糖、アミノ酸、ペプチド、ポリマー、タンパク質の測定など幅広い分野で用いられます。

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