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会社情報

開発・生産拠点

研究・開発・生産の一元化により、総合力を発揮

山梨県南部に位置する南アルプス工場は、ヤマト科学の主要製品群である、理科学機器、試験研究設備、分析・計測機器、産業・試験検査機器、医療機器の開発・生産を行っています。ここでの様々な成果は、国内外の大手民間企業を始め、大学・官公庁に提供されており、世界の最先端研究開発及び生産技術の革新に貢献しています。

”未来の理想”を具体化する総合研究開発センター

メーカーとしての開発を支えているのがR&Dセンターです。総勢50名の開発スタッフにより、効率的な開発環境の中、研究開発・生産技術の革新に貢献する新製品開発に取り組んでいます。
また、センター内には、最先端製品及び評価用測定器を設置した試験室と環境試験等を行う試験室を有し、新製品開発に関する各種データ取得を行う一方、お客様には製品性能を定量的に確認頂けます。この様な開発効率向上、販売促進に向けた環境の整備に加え、製品知識や技術力向上を目的とした、各種技術講習会や製品講習会を行うことができます。

プラズマ装置

減圧プラズマ・大気圧プラズマ製品と各種評価測定器を設置しています。
実サンプルを処理すると共に、接触角・表面粗さ等の実測により、お客様には製品の性能を定量的に確認頂けます。

スプレードライヤー試験室

食品・有機化学・無機化学等、各種サンプルに応じた機種を全て取り揃え、粉末化後の粒径や回収率等を測定できます。

ロビー・設計室

総床面積1557m2を有効に活用。
メーカーヤマトの頭脳がここに集結しています。

試作室(各種試験・評価)

新製品や新技術の環境試験を始めとした、各種評価・測定を行っています。
また、ヒュームフード(ドラフトチャンバ)を用いて、ASHRAE(アメリカ暖房冷房空調学会)規格に準じた風速・気流・リーク等の評価試験も行えます。

ヒュームフード(ドラフトチャンバ)・空調システム試験室

ヒュームフード(ドラフトチャンバ)及び実験室全体での空調システムを再現し、排気の確実な封じ込めや、適切な室圧コントロールの状況を直接確認できます。また、研究室全体のショールームとしての機能も兼ね備えています。

未来の革新的な技術を研究する先端技術開発センター

主に大学・研究機関との産学官連携に基く最先端の研究成果をベースに、装置・試験機器等を研究開発する拠点です。最近では、生体に近い環境を生体外で再現し、擬似的な血管内環境での培養を可能とした「細胞混合培養装置」や、遺伝子レベルでの微生物を簡単・迅速に解析する「遺伝子波形解析装置」等の製品化を実現しました。

細胞混合培養装置
(MK-2000)

高い生産力と、セル生産方式による、フレキシブルなライン構成

全長150メートルの工場棟は、板金加工・塗装・組立・検査・梱包ラインにて構成され、各種機器・設備品の一貫生産を行っています。板金加工ラインはNCT自動ラインが24時間稼動、塗装ラインは粉体と溶剤の2ライン体制となっています。
また、組立ラインは主要ラインで構成され、オーブンでは年間16,200台、ヒュームフード(ドラフトチャンバ)では年間7,200台相当の生産能力を有します。理科学機器・設備品は、多品種小ロット生産に対応するセル生産方式を採用し、受注動向に合わせた生産調整が可能となり、リードタイムの短縮と在庫・調達管理の適正化を図っています。また、独自の生産システムであるYPS(ヤマト・プロダクション・システム)を構築し、受注から出荷までのサプライ・チェーン管理の徹底による、生産活動の合理化・効率化を図っています。

産業機器・プラズマ装置など幅広く生産

お客様の様々なニーズにお応えする産業機器、アスベスト分析の前処理用プラズマ装置、非破壊で内部構造・不良を高解像度で解析する三次元計測X線CT装置等、変化する市場要求に的確に応える製品も開発・生産しています。

厳しい製品検査により、信頼・安心の製品提供を継続

開発・設計段階から、各工程別の品質管理体制を確立し、開発プロセスにおけるDR(デザインレビュー)システムや、購買先の監査・指導、組立プロセスでの作業標準化、中間検査、組立後の完成品検査を通じて、品質の維持向上を図っています。

特に、完成品検査では、機能・性能・安全性・電機特性等について全数検査を実施し、高い品質が確保された製品をお客様に提要しています。

節電アクション

南アルプス工場ではCo2排出量削減と、工場照明の消費電力削減を目的として2012年5月に全工場照明のLED化を完了いたしました。

生産ラインの流れ

1. 板金加工ライン

NCプログラムによって、素材(鋼板・ステンレス鋼・アルミ)に穴あけ・切断加工するNCT自動加工機、成型加工するベンダー及び溶接装置を設置し、素材から加工品を製作し後工程に安定供給をしています。

2. 塗装ライン

従来の溶剤塗装(膜圧30µm)ラインに加え、2007年1月に粉体塗装(膜圧60µm)ラインを増設し、生産能力の向上と、製品に応じたライン稼動を行っています。

3. 組立ライン

受注動向に応じ、フレキシブルにラインの組み換えが可能なセル生産方式により、短期間での大量生産にも対応可能です。また、工数・工程状況の見える化を行い、効率化へ向けた継続的な改善活動を行っています。

4. 検査工程

生産された機器は、外観・アース導通・絶縁抵抗・温度調整性能等の厳格な検査を行い、ヤマトブランド製品の品質維持を図っています。

中国の生産工場:重慶雅馬拓科技有限公司

2006年3月より、中国(重慶)にてオーブン・オートクレーブ等の汎用理科学機器、エージングチャンバー等の産業機器の生産を開始しました。独自の技術開発・生産システムを構築し、高品質な製品の製造・提供に努め、中国においても信頼されるヤマトブランドの構築を図っています。