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更新日:2019年02月18日
オートクレーブ
読み方:おーとくれーぶ
英語表記:Autoclave
オートクレーブとは
別名、高圧蒸気滅菌器とも呼びますが、圧力容器を使用し、飽和蒸気圧の下で滅菌をおこないます。その為、空気の抜けにくいサンプルは槽内の空気を蒸気へ完全に置換する事が難しくなりますのでオートクレーブでの使用は不向きとなります。高圧蒸気滅菌は乾熱滅菌と比較すると、滅菌力があるため滅菌時間が短くできるというメリットがあります。圧力容器の分類は当社の場合、簡易圧力容器又は小型圧力容器に分類され、その分類は使用温度と容積により決定されます。小型圧力容器は認可が必要であり、また、定期的な点検が必要となります。
オートクレーブの使い方(使用上の注意点)
高圧蒸気滅菌における滅菌時間は規格で定められています
サンプル温度(温度幅) 滅菌時間
115℃ (0~+3℃) 30分以上
121℃ (0~+4℃) 20分以上
126℃ (0~+4℃) 15分以上
132℃ (0~+4℃) 5分以上
135℃ (0~+5℃) 3分以上
※昇温工程において槽内表示温度に対し、サンプル温度には温度到達に遅れが発生しますので、必ず遅れ時間を考慮して装置の設定時間を決定する必要があります。
また、確実に滅菌処理ができたか判断をする為に、バイオロジカルインジケータ又はケミカルインジケータなどの活用をおすすめします。
オートクレーブの用途
ガラス製品、磁製、金属、液体、ゴム製、紙製、繊維性製品、水、培地の滅菌などの滅菌に使用
ができます。(必ずサンプルの耐熱温度の確認をしてください。)
カテゴリ:
科学・産業機器