Q&A

真空乾燥器の選定ガイド

更新日:2018年04月26日

1. 真空乾燥器とは?

密閉容器に対象物を入れ真空ポンプで減圧排気し、真空(減圧)状態で密閉容器を加熱し、輻射熱で対象物を乾燥させる装置です。

2. 真空乾燥器の基本的な原理(仕組み)は?

気圧の低い状態で、100℃以下で水が気化する原理を用いて、通常より温度を上げずに水分を除去できます。また真空(減圧)の条件は、大気圧条件より酸素濃度は低く、熱を加えても表面酸化し難いことから、熱と酸化に弱い対象物についても乾燥処理を速めることができます。

3. 真空乾燥器の一般的な使い方(操作マニュアル)

【準備】

① カタログや取扱説明書などを参考に、真空乾燥器に適合する真空ポンプと接続に必要な配管部品を用意してください。なお、真空ポンプはできるだけ逆流防止弁付の機種を選定してください。
② 真空乾燥器のポンプ接続口と真空ポンプ吸引口を、所定の配管部品で空気漏れのないように確実に接続してください。
③ 水分を多量に含んだ試料や有機溶媒を含んだ試料を使用される場合は、真空乾燥器と真空ポンプの間の配管に必ず冷却トラップを入れてください。
④ 真空乾燥器および真空ポンプの電源コードを、電気容量に適合した配電盤やコンセントに接続してください。
⑤ 真空乾燥器に棚板をなるべく等間隔で設置し、試料をその上に30%以上の空きスペースを確保して置いてください。なお、棚板の耐荷重より重い試料は置かないでください。
⑥ 真空乾燥器の電源スイッチをONして、独立過昇防止器搭載機種は過昇防止温度を設定してください。

【真空操作】

⑦ 真空乾燥器のパージバルブとポンプバルブを閉じてください。
⑧ 真空ポンプの電源スイッチをONしてください。
⑨ 真空乾燥器のポンプバルブを開けてください。真空乾燥器槽内の真空引きが始まります。
なお、粉末のように飛散しやすい試料や発泡性のある試料の場合にはポンプバルブは徐々に開けてください。
⑩ 真空乾燥器の真空計で真空度を確認してください。

【温度操作】

⑪ 真空乾燥器の温度コントローラで、希望の処理温度やプログラムなどを設定して運転してください。

【パージ操作】

⑫ 処理が終了したら真空乾燥器のポンプバルブを閉じ、パージバルブを開けて槽内を大気圧に戻してください。
なお、粉末のように飛散しやすい試料の場合にはパージバルブは徐々に開けてください。
⑬ 槽内が大気圧になったら、ポンプバルブを開けて真空ポンプの電源スイッチをOFFにしてください。
真空ポンプの電源スイッチは、必ずポンプの吸引側を大気圧に戻してからOFFしてください。この操作を行わないで真空ポンプを止めますと、ポンプ内のオイルが装内に逆流することがあります。
※ 以上は、真空引きしてから温度処理をする操作手順です。逆の手順も有りますが、試料の酸化を防止するにはこの手順が適切です。
なお、試料温度を早く上げるために最初に槽内を窒素ガス置換しておいて温度を上げ、それから真空引きする方法もあります。

4. ケース別おすすめの真空乾燥器をご紹介

真空乾燥器DP/ADPシリーズの使用圧力範囲はいづれも100~0.1kPaですので、目的に合った内容積や温度制御範囲、電源設備の容量、機能から選定してください。

【内容積】

10L : ADP200、DP200
27L : ADP300、DP300
91L : DP410
216L : DP610
512L : DP810 (受注対応品)
1000L : DP1030(受注対応品)

【温度制御範囲】

40 ~ 240℃ : ADP200、ADP300、DP200、DP300
40 ~ 200℃ : DP410、DP610

【電源】

AC100V   15A : ADP200、ADP300、DP200、DP300
単相AC200V 15A : DP410
単相AC200V 20A : DP610

【機能】

プログラム運転 : DP200、DP300 、DP410、DP610
真空ポンプ、バルブ連動プログラム運転 : DP610P(受注対応品)
棚ヒータ加熱 : DP610HP(受注対応品)

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