製品情報
型式:Nicolet iN10 / iN10 MX
マッピング/イメージング分析に最適な赤外顕微鏡
FT-IRの原理などについては、問題解決!ヤマト科学Q&A 「FT-IRとは?」をご覧ください。
Nicolet iN10/iN10MXは検出器、光源、干渉計を一体にした赤外顕微鏡です。これにより、最短の光路で赤外光の利用効率を大幅に向上させ、明るい光学系で高いS/N比を実現しています。
また保証期間は干渉計が10年、気体レーザー(He-Neレーザー)が5年、赤外光源が2年なので、長期間の安定した稼働を保証できます。
室温型DTGS検出器(標準装備)、MCT検出器(液体窒素必要)、イメージング検出器(液体窒素必要)、最大3台を搭載可能です。通常はDTGS検出で測定し、感度が足りない場合にMCT検出器で測定することで効率な測定が可能となります。また、MCT検出器とイメージング検出器は液体窒素の保持時間を16時間保証しており、ランニングコストを抑え、取り扱いの手間を軽減します。
対応機種 | iN10、iN10 MX | iN10 MX | |
測定モード | マッピング測定 | 高速マッピング測定 | アレイイメージング測定 |
検出器 | シングル検出器 | シングル検出器 | イメージング検出器 |
1.2×1.2mmエリア | 45分 | 4.5分 | 20秒 |
ステージ速度 | 1ステップ/秒 | 10ステップ/秒 | |
分析速度 | 1スペクトル/秒 | 10スペクトル/秒 | 150スペクトル/秒 |
測定条件 | 25µm空間分解能、スペクトル分解能16cm-1、シングルスキャン |
さらに、MCT検出器を用いたマッピング測定や、イメージング検出器によるイメージング測定により驚異的なスピードで測定出来ます。例えば、イメージング測定の場合1.2× 1.2 mmのエリアをわずか20秒で測定します。
独自のリアルタイム観察機能Thermo Scientific TruView機能は可視画像を観察しながらスペクトルの測定を行うので、観察部位とデータが確実に一致します。
OMNIC Pictaはスペクトル測定だけではなく、粒子の数、サイズ、成分を判断して、各々の量を計算できます(特許取得済み)。
・粒子をサイズ別にふるい分け
・粒子面積を計測
・粒子サイズに適切なアパーチャの自動設定
・バックグラウンドの自動設定と測定
・物質の定性と識別
・粒子分布の割合から半定量が可能
型式 | Nicolet iN10 / iN10 MX |
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観察方式 | 可視画像 / 赤外スペクトル同時観察 (TruView) |
ビデオ画像 | 低ノイズCCDデジタルビデオカメラ(USB2.0 1024 x 768 XGA) |
照明 | 高出力LED(透過、反射、アパーチャ独立コントロール)、オートイルミネーション |
測定モード | 透過、反射、ATR |
ATR | ハイスループットGe Tip-ATR(特許取得済)、ビルトイン圧力センサー搭載 |
S/N | 25,000 : 1 以上(MCT、分解能 4cm-1、透過測定、アパーチャサイズ 100 x 100 μm) |
検出器 | 顕微専用DTGS(標準装備)、MCT-A、イメージング検出器を選択可能 |
外寸法(幅×奥行×高さ) | 630×660×540mm |
電源容量 | AC100 V 3.2A |
重さ | 70kg |
備考(重さ) | イメージングシステム(iN10MX)の重量は80kg |
価格(税抜) | 9,600,000円~ |