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【納入事例:研究施設品】日華化学株式会社 様

人とアイデアが混ざり合う「創発の場」で生み出されるヤマト科学の未来志向のデザイン性に共感

長年にわたり、界面活性剤の製造・販売を手掛けてきた日華化学。2017年には、新たな技術や製品の開発を加速することを目的とした研究施設「NICCAイノベーションセンター(NIC)」が完成。化学品、化粧品事業の研究開発部門も集約するなど、新たな一歩をスタートさせました。既存の研究施設のイメージを覆したNICにはヤマト科学の実験什器が並びます。革新的な施設にふさわしい実験什器のデザインや機能面へのこだわりについて日華化学 イノベーション推進本部の翠 浩二様(取材当時)に語っていただきました。
― 2017年10月27日

人とアイデアが混ざり合う「創発の場」で生み出されるヤマト科学の未来志向のデザイン性に共感

長年にわたり、界面活性剤の製造・販売を手掛けてきた日華化学。2017年には、新たな技術や製品の開発を加速することを目的とした研究施設「NICCAイノベーションセンター(NIC)」が完成。化学品、化粧品事業の研究開発部門も集約するなど、新たな一歩をスタートさせました。既存の研究施設のイメージを覆したNICにはヤマト科学の実験什器が並びます。革新的な施設にふさわしい実験什器のデザインや機能面へのこだわりについて日華化学 イノベーション推進本部の翠 浩二様(取材当時)に語っていただきました。
― 2017年10月27日

北陸・福井から全国へイノベーションを生み出すNIC

「NICCAイノベーションセンター(NIC)」は、世界各地から人々が集まり、新規事業を生み出す「創発の場」というコンセプトの下に設計された未来志向の研究施設です。そこには社員自らが理想の働き方や環境を考え、提案するワークプレイスとしての機能を果たしていくこともNICの存在意義のひとつです。設計は新進気鋭の建築家:小堀哲夫氏。設計段階から社員らと何度もワークショップを行い、理想の働き方や職場環境像を建物のデザインに落とし込んでいきました。その結果、今までの研究施設のイメージを大きく覆すような明るく開放感のある構造の建物となりました。
弊社が扱っている界面活性剤には水と油のように異なる物質同士を混ぜ合わせる特性があります。NICがそれと同じような役割となってイノベーションを生み出していければと考えています。新しい技術や製品開発を展開するとともに北陸・福井からイノベーションを生み出し、国内外に発信していきたいですね。

革新的な研究施設にふさわしい什器を

NICは今までの研究所とは一線を画す斬新なコンセプトの研究施設ということもあり、設置する什器類には建物との調和といったデザイン性はもちろん、作業のしやすさなど機能性の面でも高いスペックが求められました。
私は長きにわたり繊維関係の薬剤の開発を専門とする研究者でした。数年前、研究員として関係会社に勤務していた頃、新しく研究所を立ち上げる際にヤマト科学さまの製品を採用させていただいたご縁もあり、NICに設置する什器についての相談をさせてもらいました。化学物質を扱う会社ということもあり、設備を整える上で重要視したのは安全性です。化学物質を扱う以上、研究者は常に危険にさらされているといっても過言ではありません。そういったリスクを排除するための施設や設備を整えることはとても重要なことだと考えています。また、消防法にも照らし、不燃材料を使用した什器を、という観点から素材もスチール系で統一しました。作業スペースに関しては作業のしやすさを確保するために、いろいろとリクエストをさせていただきましたが、作業者の快適性を追求したGFシリーズのなめらかなフォルムやスローピングサッシなど、デザイン性にも共感しました。さらに、フレキシブルに対応してくださったのも嬉しい限りです。
例えば、収納用のキャビネットの上に簡単な作業スペースを設けるなど、作業者の視点に立ち、作業スペースと収納スペースを両立するための工夫を凝らしてもらいました。さらに全面ガラス張りというモダンな建物ということもあり、ベーシックなデザインの什器をより建物の印象に合うようシックなカラーリングに替えるなど、意匠面でも一部仕様変更が施されています。
ヤマト科学さまにはNICのコンセプトをよく理解していただき、見える部分だけでなく、見えない箇所に至るまでこだわってもらいました。さまざまなアイデアやご提案をいただくなど親身な対応をしていただき、期待以上のすばらしい什器になったと実感しています。

快適な研究環境づくりはこれからが本当のスタート

什器類は納めて終わりということではなく、快適な研究環境づくりはある意味、これからが本当の始まりです。実際に使ってみて、研究員からさまざまな感想や意見などがあがってくると思います。納めた後のトラブル解決や改善など実験設備などを供給するプロフェッショナルとしていろいろなアドバイスやサポートをいただけたらと思います。
今後は人工知能や動体検知といった技術を駆使して実験設備を自動でコントロールできたら、より快適な研究環境がつくれるのではないでしょうか。作業環境における安全性の確保はこれからも変わらずに問われ続ける課題ですから、それを什器がどのようなかたちで応えていくのか今から期待が高まります。
「安全」と「安心」という言葉は似ているようで実は違い、安全は使う側が意識するもので、安心というものは使う人が意識しなくても安全が担保されたものだと伺いました。ヤマト科学さまには安全はもちろんのこと、安心できる什器・環境づくりを追い求めて欲しいと思います。

納入写真