純水のpH値は理論上7.0になるはずですが、手持ちのpHメータで測定したところ、pH値4から5あたりの酸性を示しました。 計測中にも変化している時もあります。 装置に不具合があるのでしょうか。
ご指摘の通り理論上蒸留水やイオン交換水は純度が高ければpH値は7.0となるはずですが、蒸留水は水蒸気に気化した時点から大気中の炭酸ガス(CO2)の溶存が始まっている為、蒸留直後から酸性となる傾向があります。
イオン交換水も大気に触れますと炭酸ガスの影響を受けやすく、元々不純物が殆ど無い状態の為に僅かなコンタミネーションでもpH値が大きく変動致します。
また一般的なpH測定法ですと、大気中のガスだけでなく、ごく僅かなpHメータの電極や容器などからのコンタミネーションによっても影響を受けてしまう為、正しい測定値は出ません。
従いましてどの程度の数値になるかも周囲環境や測定方法等で大きく変化してしまう為目安となる数値も存在せず、特定の数値をご提示することが出来ません。
純水のpHを出来る限り正確に測定する方法に関しましては、お使いのpHメータのメーカーWEBサイトをご参照戴くか、pHメーターメーカーに直接お問い合わせ下さい。
ボイラ内の水が白濁しています。原因は。
ボイラ排水は行いましたか。
ボイラには前処理カートリッジを通過したイオン交換水が入りますので水質は良いのですが、蒸留を繰り返す事により微量に残留していたシリカやカルシウム等の物質が徐々に濃縮される為、長期に渡りボイラ排水を行わないとボイラ内の水が白濁する事があります。
本装置は自動排水機構を有していない為、定期的なボイラ排水を手動で行う必要があります。
1日に1回、ボイラ下の排水コックを開いてボイラ内の水を排水して下さい。
セラミックヒータの交換期間は。
原水の水質や蒸留水のご使用頻度、前処理カートリッジ及びイオン交換カートリッジの交換頻度により期間は異なりますので、何年何か月という期間をご提示する事はしておりません。下記のような状態になった際にヒータ交換を推奨しております。
・ヒータ過熱異常が発動し、電源を入れ直しても解除できない時。
・ヒータ断線異常が発動し、電源を入れ直しても解除できない時。
・ヒータに缶石が着いてしまい、本体付属の缶石洗浄剤オルガゾールで洗浄しても取れない時。
・ヒータが黒色や茶色に変色してしまい(全体の1/2以上に付着していることが目安です)、本体付属の缶石洗浄剤オルガゾールで洗浄しても取れない時。
イオン交換カートリッジ CPC-Sの保管期間は。
ご購入後おおよそ4か月を目安としてご使用ください。
予備を保管される際は日中陽が当たるなど熱が加わる場所は避け、冷暗所に保管してください。
セラミックヒータの商品コードと品名は。
商品コード:LT00039164
品名 :セラミックヒーター
価格および納期は、装置本体をご購入戴きました販売窓口担当者にお問い合わせください。
断水ランプが点滅しています。
原水を供給している水栓が閉じていませんか。
水栓が開いている場合は一旦水栓を閉じ、給水ホースのカプラを外して水栓側に取り付けられているニップルの水出口に出っ張っているストッパを指で押してからゆっくり水栓を開け水栓まで水が来ているか確認してください。
カプラを外す際や水栓を開ける際には水撥ねにご注意ください。
水道水が供給されている場合、何らかの理由で原水圧が0.5×100kPa(0.5kgf/cm2)以下まで低下している可能性があります。
今までは使用できていても水道配管側の分岐途中に新たに水を使用する設備が接続された場合などでも原水圧が低下する場合があります。
水圧を測定し0.5×100kPa(0.5kgf/cm2)以下になっている場合は、水道配管業者様などにご相談の上水圧を上げる措置を講じてください。
原水圧の測定は水道配管業者様などで行っていただけますが、当社でもお承り致しております。(原則有償作業となります)
上記で原因が特定できない場合や当社での原水圧測定をご希望の場合は、ご購入いただきました際の販売窓口担当者あるいは弊社WEBサイトお問い合わせお申込みフォームへご連絡ください。
専用架台 AS250の耐荷重は。
架台 AS250の上板(上段の棚板)は、卓上タイプのオートスチルWG203・WG250・WGH200およびWG204・WG251・WGH201の専用架台として設計されており、いろいろなものを載せることを想定していないため、耐荷重の設定はありません。
下板(下段の棚板)は消耗品や水を汲むための容器などを置くことを想定しており、重量物を置くことは想定していないため特にデータを取っていませんが、固定用ビスのせん断重量を鑑みますとおおよそ25kg程度までは耐えうると考えられます。
イオン交換カートリッジ CPC-Sに充填されているイオン交換樹脂量は。
1本あたり約3.5リットルです。
内約0.9リットルのイオン交換樹脂には活性炭約0.9リットルを混合しています。
したがって充填物の総量はイオン交換樹脂約3.5リットル+活性炭約0.9リットル=約4.4リットルとなります。
断水ランプが点灯し続けるのではなく、点灯をはじめたり光らなくなり蒸留を開始したりする状態を繰り返しています。
水道水が供給されている場合、何らかの理由で原水圧が0.5×100kPa(0.5kgf/cm2)付近になっているか、0.5×100kPa(0.5kgf/cm2)前後で上下動している可能性があります。
微妙に水圧が下がる事象がある場合は建屋側の水道配管の枝分かれの途中で大きな水量が使用され始めた可能性があります。
大きな水量を使うのを一旦止めるか、止められない場合は給水している配管の直近で加圧する措置をお願い致します。