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Q&A

【お客様の声:ロータリーエバポレーター用真空コントローラーVR102S】長野県立大学 様

更新日:2024年01月22日

ロータリーエバポレーター用真空コントローラーVR102Sをご使用いただいております、長野県立大学 健康発達学部 食健康学科 杉山英子 教授にお話を伺いました。

研究内容とロータリーエバポレーターの使用目的を教えてください。

本校開学当時より、脂質の研究を続けております。今は地元の伝統野菜(村山早生ごぼう、松本一本ねぎ)から脂質を抽出して、その中のリン脂質と糖脂質について成分分析を行っております。野菜の脂質含量は少ないので、どうしても大量の試料(野菜)からの抽出になります。従って大量の抽出液が発生し、濃縮分離するのにロータリーエバポレーターを使用しております。

すでに他社製のエバポレーターをご所有していた中で、弊社の真空コントローラーをご購入いただいた理由を教えてください。

ロータリーエバポレーター単体だけでは、水が入った溶媒を濃縮していくときに、どうしても突沸のリスクが大きく、ロータリーエバポレーターに張り付いて、突沸しないよう手動でコックを開いたり閉じたりし、作業時間もかかっていたので大変な作業でした。他ゼミでも突沸を起こしてしまい困っていた中で、出入りしている代理店からヤマト科学がロータリーエバポレーターだけでなく真空コントローラー単独での販売&キャンペーンを実施しているという紹介を受けました。実際他社製に繋がるのか心配でしたが、デモをしてもらい問題無く使用出来る事が確認できました。またキャンペーンで残予算内という限られた予算で購入する事が出来ました。

真空コントローラーを実際に「導入してよかったこと」があれば教えてください。

目的真空圧に対し、徐々に真空度を調整しながら突沸を防ぎ(主に、Gradientモード※を使用)目的成分が取れるようになったのは非常に嬉しかったです。また、ロータリーエバポレーターから目を離しても安心して濃縮分離ができるようになったので、その間学生が勉強に集中出来るなど、別の作業に時間を割くことができるようになったことは、学生に対しても「効率が向上」ができたので非常に良かったです。

 

※突沸を抑制する為に、減圧の途中から設定圧力に向けて減圧スピードを抑えた運転をします。勾配運転の開始圧力、勾配運転時間は設定した圧力より自動計算されます。

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