文字サイズ

Q&A

マスターフレックス 送液ポンプの特徴・原理や構成

更新日:2022年07月12日

チュービングポンプシステムの優れた特徴

液体、ガス、スラリー状物質に対して流量コントロールができるのがチュービングポンプの優れた特徴です。
材質、径の異なる多種類のチューブを適宜交換し、連装可能なポンプヘッドと、機能・性能の異なる駆動部とを組み合わせることにより多種・多様な目的に合わせてご使用いただける送液ポンプシステムです。


■多彩な応用範囲
ラボから生産ラインまでの幅広い用途に使用できるラインナップ。
小流量のラボでの実験用途から、少量生産・パイロットプラント向けの大容量まで、C/Lシリーズ、L/Sシリーズ、I/Pシリーズ、B/Tシリーズからお選びいただけます。

C/Lシリーズ    :0.002~43mℓ/min
L/Sシリーズ    :0.00001~3400mℓ/min
I/Pシリーズ    :0.01~19ℓ/min
B/Tシリーズ    :0.3~37ℓ/min

■汚染なし
チューブ内面のみが液に接触するため、溶媒や腐食性の液体も安全に取り扱うことができます。また、滅菌できるチューブや水洗いできる駆動部もあり、衛生面に充分な配慮が必要な食品・製薬・薬品などにも最適です。流したいサンプルが変われば、チューブを交換することでコンタミネーションを防止します。

■ポンプヘッドの連装(マルチチャンネル)
駆動部により、最大4個まで標準・イージーロードヘッドを連装することができます。最大12本のチューブを掛けられるカートリッジ式もあり、複数の容器への送液、複数の容器からの送液が可能です。

■ポンプ停止時逆流(サイフォン現象なし)
ポンプヘッドには3つあるいは4つのローラが組み込まれております。ポンプを停止した場合、このローラがチューブを潰した状態で停止しますので、液体が逆流することがありません。

■逆送液
回転数の可変および、流れの方向を逆転させるスイッチ付きの機種が用意されています。逆転機能の付いた本体(駆動部)をお使いいただくと、送液の向きに限定がありません。

■システムアップ・チェンジ
遠隔操作機能付きの機種もあります。また駆動部・ポンプヘッド・チューブは同じシリーズどうしであれば互換性があり、購入後でもこれらを交換して違う用途に対応できます。

■メンテナンスフリー
わずらわしい部品の清掃・交換や作業終了時の拭きとりなどがいらず、経済的で信頼性の高いポンプです。

チュービングポンプの原理


ロータ(B)を回転させ、ローラ(A)を図1の位置にし、
ポンプヘッドの内壁(G)にチューブ(C)を押しつけます。


ロータが回転すると、2つのローラがチューブを押しつけたまま回転します。
チューブの複元により、このとき2つのローラの間に液がたまります。


さらにローラがチューブを内壁に押さえつけながら回転し、液を出口側へと送ります。この際には、吸込側は負圧、出口側には正圧がかかります。

 

シリーズラインアップ


L/Sシリーズは送液量の固定型・可変型、設定部と駆動の一体型・分離型など多数の機種をご用意しています。また高い送液精度により分注・希釈用途などラボでの使用に適しています。



I/PシリーズはL/Sシリーズよりトルクのある大型モータを採用しています。
生産プロセスなどの大流量の送液にもご利用戴けます。



B/Tシリーズはマスターフレックスポンプシリーズの中で最大の流量を送液ができる機種となります。



C/Lチュービングポンプは小容量の送液用のコンパクトなポンプです。



 

≫マスターフレックス シリーズカタログはこちら