濃縮時間が以前より長くなっています
真空シールが摩耗して真空度が以前より悪くなっている可能性がありますので、真空シールを交換して下さい。
使用期間が数年以上経過しているなど長い場合は、真空ポンプやアスピレーターが経年劣化している可能性もありますので点検をご依頼下さい。
旧型式 RE400/440/500/540シリーズとガラス部品の互換性はありますか。
RE300/600/800より以前に販売されていた型式数値が3桁の型式(RE400/440/500/540など)は一部ガラス部品が使用できません。
下記をご参照ください。
●互換性のあるもの
・蒸留フラスコ
・受けフラスコ
・A型冷却管
・ロータリージョイント(現行品より若干長いですが、性能などの差はなく使用可)
●互換性のないもの
・B/C型冷却管
RE400/440/500/540用B/C型冷却管は連結管というガラス部品を間に入れて冷却管を取り付ける分割構造のため、冷却管が自立しません。
そのため冷却管を固定するためのスタンドをモータ部に取り付けなければなりませんが、現行型式はスタンドを取り付けることができないので、互換性はありません。
RE400/440/500/540シリーズに付属していたウォーターバス BM400は流用可能ですか。
BM400のゴム足が脚部に干渉するため、流用できません。
専用のウォーターバス BM500を同時に購入してください。
RE300/600/800とRE301/601/801は写真で見る限り違いが判りませんが、仕様変更はありますか。
仕様変更は主に下記の内容となります。
■リフトモータ
:RE300/600/800のDCギアモータワイヤ構造に対し、ロッドアクチュエータによる上下駆動方式を採用したことでワイヤ切れの心配が解消されました。
■リフトストローク
:上記改善に伴いRE300/600/800:150mm ⇒ RE301/601/801:130mmと若干ストロークが短くなりましたが、使用上不具合は無いレベルです。
■表示部
:液晶表示からLED表示に変更され、従来のバックライトなしの液晶から視認性が上がりました。
オプションの溶媒回収装置 RT200はどのようにして使用するのですか。
溶媒回収装置 RT200は、ロータリーエバポレーターから冷却水を直列配管し循環させます。
ガスが通過する配管は真空ポンプのアウト側、つまり大気圧側に接続して使用致します。
従って減圧されているロータリーエバポレーターの冷却管内よりも気圧が高い雰囲気(気体の露点温度が高い雰囲気)で同じ水温の冷却水が循環するため、ロータリーエバポレーターの冷却管で回収出来ず通過した溶媒もある程度回収できる仕様となっております。
オプションのRT200はロータリーエバポレーターで回収出来なかった溶媒をなぜ回収できるのでしょうか。
有機溶媒回収装置 RT200は真空ポンプの排気側、つまり大気圧側に配管して使用致します。
従って減圧下のエバポレーターコンデンサー内よりも凝固点が高くなりますので、エバポレーターで回収出来なかった溶媒も回収は可能となっています。