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Q&A

【お客様の声:吸光度計PiCOEXPLORER】東京理科大学 様

更新日:2021年11月12日

東京理科大学 教養教育研究院 葛飾キャンパス教養部 及び同大学大学院先進工学研究科 マテリアル創成工学専攻 准教授 秋山好嗣先生は、先進工学部 マテリアル創成工学科の菊池明彦教授と金ナノ粒子を用いたバイオ分析に関する共同研究をされており、吸光度計ピコエクスプローラーをご使用いただいております。
今回、秋山先生と菊池研究室 修士課程 高橋雄大様にお話を伺いました。

金ナノ粒子の急速な色変化をモニタリング

≫ ピコエクスプローラーで何を測定していますか?

金ナノ粒子の色変化を測定しています。金ナノ粒子は水溶液のイオン強度を変えることにより凝集性が変化し、鮮やかな色変化を起こします。

分散時

凝集時

カイネティクスモード(連続自動測定機能)が大活躍

金ナノ粒子は前処理後の約1分間で急速な吸光度変化を起こします。これまでは分光光度計で測定していましたが、サンプル調製室と分光光度計がある部屋が別室だったため、この急速な吸光度変化を測定することができませんでした。ピコエクスプローラーはどこにでも持ち運びができるので、サンプル調製室での測定が可能となり、さらにカイネティクスモードを用いることにより急速な吸光度変化を数秒ごとに連続自動測定できるようになりました。

RGBセンサすべてで同時測定

金ナノ粒子は分散粒子:520nm付近、凝集粒子:600~700nm付近に吸収があり吸光度の測定波長が異なるため、この2波長の吸光度比から金ナノ粒子の分散・凝集状態がわかります。分光光度計使用時は測定波長を変更して2度測定し比率を算出する必要がありましたが、ピコエクスプローラーはRGBセンサすべてで同時測定するため、Bセンサ(測定波長域:400~520nm)、Rセンサ(測定波長域:575~660nm)の測定結果を用いることにより一度の測定で吸光度比の算出ができるようになりました。

PCRチューブによる少量測定後は洗浄の手間なく、そのまま廃棄

分光光度計使用時は、これまでサンプル量300μLが必要でしたが、ピコエクスプローラーなら最少30μLで測定できるという点にも大変満足しています。また、これまでは測定後のセル洗浄の手間が負担となっていましたが、ピコエクスプローラーなら使い捨てのPCRチューブで測定できるので、とても楽になりました。

≫ アプリケーションシート
「ピコエクスプローラーによる金ナノ粒子溶液の測定」(PDF)

≫ 吸光度計 PiCOEXPLORER(ピコエクスプローラー)の詳細はこちら

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