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Q&A

【お客様の声:ロータリーエバポレーターREV202M(真空コントローラー付き)】リカシツ株式会社 様

更新日:2025年02月13日

ロータリーエバポレーターREV202M(真空コントローラー付き)をご使用いただいております、リカシツ株式会社 代表取締役社長 関谷幸樹様にお話を伺いました。

深川蒸留所について教えてください

運営会社である関谷理化株式会社は、昭和8年創業で長きにわたり大学や研究機関へ理化学ガラス製品や機器を供給してきました。しかし、高齢化が進む理化学硝子職人の世界に若手を呼び込むため、新たな取り組みとしてリカシツ株式会社を設立。職人の技術を活かせる「新たな仕事づくり」として、リカシツで家庭用蒸留器を開発しました。これがアロマ業界をはじめ、クラフトジンの蒸留所、和食の職人など多様な分野とのつながりを生み、理化学機材を活用したクラフトジン製造を行う「深川蒸留所」を立ち上げました。現在は、常圧・減圧蒸留器を使い、それぞれの特性を活かしたジン造りに挑戦しています。

ロータリーエバポレーターは主に研究のどのようなシーンでご使用されますか?

耐熱ガラスを使用したツブロ式のクラフトジンを製造していますが、減圧蒸留によって異なる香りが引き出せることを知り、ロータリーエバポレーターを採用しました。
例えば、イチゴのジンを製造する際、常圧蒸留では熱が加わりすぎてジャムのような香りになります。しかし、ロータリーエバポレーターを用いた低温・減圧蒸留では、フレッシュなイチゴの香りをそのまま抽出でき、他にはない独自の香りを生み出すことが可能になりました。

当社のロータリエバポレーターを選定いただいた理由をお聞かせください。

関谷理化株式会社はヤマト科学と深い交流があり、同社がオートモード(自動蒸留)搭載の新型エバポレーターを販売した際、デモンストレーションで何度か使用する機会がありました。オートモードを活用することで、常に付き添うことなく効率的に蒸留できるため、このエバポレーターを採用しました。

当社のロータリエバポレーターをご使用頂いて良かった点をお聞かせください。

原料のアルコールには異なる沸点を持つアルコールが混在しており、沸点圧力が不明なため、オートモードを使用して最初の沸点圧力を見極めています。また、ヤマト科学のエバポレーターは操作性が良好で、非常に使いやすいという点も大きな利点でした。