製品情報
型式:NCW-100
Wettability Assessment System "Wettio"
ヤマト科学によるデモ対応可能!
固体試料の表面の濡れ性を評価
Wettio(ウェティオ)は液体と固体の濡れ性を評価できます。接触角計とは異なり、固体試料を液体試料に沈めて、上部から窒素ガスを吹き付けて広がった除去円の大きさによって濡れ性を評価します。従って、水分を多く含む固体試料(例、ゲル、バイオフィルム)の測定、乾燥させることが出来ないもののの濡れ性が評価できます。
測定時には窒素ガスを2秒吹き付けて、上に配置されているカメラで11枚の連続画像を撮影します。測定終了後はこの11枚の画像ファイルを読み込んで、除去円を1つずつ自動計測して、グラフ化することが出来ます。
寒天Bは寒天Aに比べて寒天の含有量が2倍多いため、左上の写真にあるように水で濡らすと、よく馴染みます。接触角計で寒天と水の濡れ性を測定すると、寒天Aの接触角が小さく、濡れ性が良いという結果になってしまいます。Wettioで測定するとは寒天Bの濡れ性の方が高いという結果を得ることが出来、正しい評価が出来ることが分かります。
シャーレ内にシリコンウエハを入れて、親油性のヘキサデカンに浸すことで濡れ性を評価することが可能です。
SUS板を超音波洗浄機で洗浄して、その除去円を比較しました。洗浄後は除去円が小さくなっていることから、SUS板の汚れが落ちて濡れ性が良くなったことが分かります。
データご提供:株式会社カイジョー様
油で汚れた不織布を超音波洗浄機と洗剤によって洗浄して、その除去円を比較しました。洗浄後は除去円が小さくなっていることから、不織布の汚れが落ちて濡れ性が良くなったことが分かります。
データご提供:株式会社カイジョー様
ポリスチレンフィルムを大気圧プラズマで処理した時の濡れ性を接触角計とWettioで評価しました。大気圧プラズマ処理前は接触角が86°とかなり撥水性が高いことが分かりますが、大気圧プラズマ処理後は大きな親水性となります。しかし接触角が5°以下となり計測が困難になりました。Wettioでは除去円が6.5程度から4程度と大きく小さくなり、再現性良く濡れ性評価が出来ていることが分かります。
・細胞と培養液の相性
・バイオフィルムの自身の濡れ性
・表面処理した金属・フィルム
・研磨剤で処理したウェハ表面の評価
・接着剤樹脂と金属の相性評価
型式 | NCW-100 |
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外寸法(幅×奥行×高さ) | 210×347×380mm |
重さ | 10.5kg |
電源容量 | AC100V 1.5A |
構成機器 | 本体・操作用ノートPC(評価用専用ソフト含む) 窒素充填ミニボンベ5本付属(消耗品) |
気体供給圧力 | 5kPa~20kPa |
オプション | 窒素充填ミニボンベ、吐出気体の変更、容器ガイド 等 |
価格(税抜) | 4,200,000円~ |
測定可能です。ただし、エアーを吹き付けて除去円を生成させるため、液体試料の粘度は500mPa・s以下が望ましいです。
Wettioのステージ上にシャーレを載せて、その中に固体サンプルを置く必要があります。なので、固体試料は円形φ30~80mm、もしくは55×55mm以下が望ましいです。
接触角計は測定方式が異なりますので、必ずしも同じ結果になるとは限りません。
実機を1週間ほどお貸ししてのデモが可能です。当社が訪問しての持込デモが難しい場合には、実機だけをお送りして、Webツール(Teams)などを使って使い方を説明するリモートデモも対応可能です。