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製品情報

製品詳細

マルチICP発光分光分析装置

SPECTRO ARCOS®(FHX3X)

型式:SPECTRO ARCOS®(FHX3X)

マルチICP発光分光分析装置 (SPECTRO ARCOS®(FHX3X))

ICP Optical Emissio Spectrometer

  • マルチICP発光分光分析装置 (SPECTRO ARCOS®(FHX3X))

製品概要

鉄鋼・非鉄のベースメタル(Fe,Cu,Zn,Pb,Al)、研磨剤・触媒、ガラス等のレアアース(Ce,La,Nd)、レアメタル(Co,Ti,Ni)、貴金属(Au,Ag,Pt,Pd)の測定にも。

マルチICP発光分光分析装置 (SPECTRO ARCOS®(FHX3X))の特徴

製品の特長

1.夾雑成分の多いサンプルでも高精度かつ高感度の測定が可能
(1)独自の光学系
(2)マルチビュー測光方式
2.マルチICPで唯一の塩素・臭素の分析が可能(130nm~のハロゲン)

特長解説

1-(1)独自の光学系


(i)夾雑成分の多いサンプルを高精度で測定





ARCOSの特徴的な光学系(パッシェン・ルンゲ)





夾雑成分が多い時には発光線が重なることがあります。波長分解能があれば分離することができ、高精度の測定が可能となります。





CdとAsのスペクトル




波長分解能が低いとAsとCd分離出来ませんが、上記の通り分解能があるので高精度の測定が可能です。



1-(1)独自の光学系


(ii)高感度測定


シンプルな構造で光の減衰や迷光を最小限に抑えた光学系であり、検出器はCMOSアレイを搭載しています。広いダイナミックレンジの高速測定が全測定波長域で可能です。





CMOSセンサー




・ブルーミングが全く無い
・9桁のダイナミックレンジで最大濃度範囲をカバー

1-(2)マルチビュー測光方式


(i)夾雑成分の多いサンプルでも高感度の測定が可能
ICP-OESではサンプルに適した測光方式を選択できます。
感度、精度、メンテナンス性が変わってきます。
マルチ・ビュープラズマ測光では、完全なラジアル測光(SOP)、完全なアキシャル測光、デュアル・サイド-オン・インターフェース(DSOI)が一台の装置で対応可能です。
簡単に数分程度でラジアルの装置をアキシャルへユーザーで切り替えできます。









【3種類のプラズマ測光インターフェイス】
アプリケーションや使用目的に応じて、3種類のプラズマ測光インターフェイスから選択が可能です。




a)ラジアル測光 (放射光測光:SOP:サイド-オン・プラズマ)
・低いマトリックス干渉が特長です。
・オイル、添加剤等の夾雑成分が多い高マトリックス試料に適しています。





b)アキシャル測光 (軸方向測光:EOP:エンド-オン・プラズマ)
・微量成分(ppbレベル)の高感度の測定が可能です。







c)DSOI(デュアル・サイドーオン・インターフェース)
・ラジアル測光をベースとして、アキシャル測光と同等の高感度を実現します。
・受光側と反対側にミラーを配置、反転させ光量を増加させています。

2.マルチICPで唯一の塩素・臭素の分析が可能(130nm~のハロゲン)


→VUV(Vacuum Ultra Violet:真空紫外 200nm以下)領域では、ハロゲン( Cl (塩素)、Br (臭素)、I (ヨウ素) )はじめ、多くの元素が高感度な波長を有しています。
また、マトリックス(夾雑成分)の干渉を受けにくい領域なので高精度の分析も可能になります。




塩素の発光スペクトル



主な仕様

仕様


型式 SPECTRO ARCOS®(FHX3X)
波長範囲 130~770nm
波長分解能 3pm(~340nm)、6pm(341nm~)
光学系 トリプル・パッシェンルンゲ
出力 LDMOS(横方向拡散MOSパワー半導体
外寸法(幅×奥行×高さ) 1582×756×1068mm
備考(寸法) 制御用PCは別置き
電源容量 AC230V 4.0kVA
重さ 250kg
価格(税抜) 20,000,000円~