製品情報
型式:witec360シリーズ
高速・高感度・高スペクトル分解能を備えたハイエンドラマン顕微鏡
ラマン顕微鏡witec360から得られるラマンスペクトルにより、物質濃度や含有量、分子の構造、さらには変形・応力などの構造変化など、様々な情報が得られます。
具体的に、ラマンスペクトルから下記の情報を得ることが出来ます。
・スペクトル強度:化学物質の濃度・含有量、結晶方位、欠陥など
・ピーク位置:分子・格子構造など
・ピーク位置シフト:変形・応力/歪・温度など
・スペクトル幅:結晶性・異方性・欠陥・ドーパント濃度など
・強度比:相対濃度・含有量など
・偏光:結晶方位、配向性

WITec(ビーテック)の共焦点ラマン顕微鏡システムは、高感度共焦点顕微鏡と高スループットの分光器システムにより、比類なき高感度を実現しています。そして速度、感度、分解能においてどれも妥協することなく最高性能を実現しています。
・最速1300スペクトル/秒の高速ラマンイメージング(オプション)
・光ファイバーによる高い共焦点性により300nmの空間分解能と蛍光回避を実現
・モジュール・ユニット方式を採用し後付けや交換でアップグレードが可能
witec360のモジュール設計により、用途に合わせて最適な構成を選び、ニーズの変化に応じて容易にアップグレードすることができます。お客様の予算や目的に合わせて、レーザー、対物レンズ、ステージ、サンプルホルダー、回折格子、フィルターなど、豊富な機械部品や光学部品からお選びいただけます。1台で、ラマン・フォトルミネッセンス(PL)イメージング、明視野/暗視野顕微鏡、第二高調波発生(SHG)、原子間力顕微鏡(AFM)、プロファイル測定など、複数の技術を組み合わせた相関イメージングが可能で、包括的な知見を得られます。witec360は自動化とリモート制御にも対応しており、操作を容易にし、ワークフローを効率化します。

Hexalightはwitec360の中核をなす画期的な分光器です。独自のレンズベース設計により、卓越した分光精度、感度、スループットを実現し、妥協のない広帯域性能を提供します。一つのシステムで様々な用途を可能にし、研究資金の確保や将来の研究展開をスムーズに進めるための強力な基板となります。


WITecの共焦点ラマン顕微鏡システムは光ファイバで接続されているため光軸がずれません。このため、分光器や顕微鏡本体内にレンズ・ミラーなどの光学部品が少なく、 日々の光軸調整が不要です。

WITecの共焦点ラマン顕微鏡システムは従来のラマンイメージングの常識を覆すスピードを実現します。1画像につき42秒で測定可能です。(※1スペクトルを760μs、40,000スペクトル取得時)。

高感度の応力、歪み、結晶性分析観察
微小な応力や歪みでも材料性能と信頼性に影響します。witec360は微細なラマンピークシフトを検出することで、ピークフィッティング解析や応力分布、結晶性の高解像度マッピングを可能にします。
・ナノインデンテーション応力パターン
・材料の破損解析
・熱コーティングの性能と構造解析
・結晶化や重合など材料変化の解析

witec360は、1台の装置で同じ箇所の高解像度ラマンおよびPLイメージングを実現。柔軟な実験環境が、研究の可能性を広げます。
・構造および光電子特性の評価(例:GaN、ペロブスカイト、MoS2、ナノワイヤ)
・先端材料における欠陥、ドーピング、PL分析
・貴金属および希土類元素のPL

優れた深度分解能と共焦点性により、非破壊で内部構造を明らかにします。
・欠陥および介在物の検出
・半導体、ポリマー、コーティングの多層構造解析
・半導体計測
・化学的変化・プロファイル解析

製薬業界は、特許治療法、個別化医療、そして抗生物質耐性への対策が求められる、変化と競争の激しい環境です。witec360は、迅速かつ信頼性の高い結果により、初期開発段階の意思決定と市場投入までのプロセスを支援します。研究施設では、適応性の高いハードウェア、簡単な導入、効率的なアップグレードが役立ちます。錠剤、粉末、液体、細胞、組織
のいずれを分析する場合でも、使いやすいハードウェアにより短時間のトレーニングで幅広い測定が可能になります。
witec360を用いた多形分析は、溶解性、安定性、生物学的利用能といった、製剤の効果や製造可能性における重要な要素を迅速に評価します。
・ラマンを用いた多形・識別
・広域スキャンによる多形分布のマッピング
・結晶性と結晶方位の解析
