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製品情報

製品詳細

高速、低ノイズのTEC安定化短波赤外線カメラ

C-RED2 Lite

型式:C-RED2 Lite

高速、低ノイズのTEC安定化短波赤外線カメラ(C-RED2 Lite)

  • 高速、低ノイズのTEC安定化短波赤外線カメラ(C-RED2 Lite)

製品概要

高フラックス・高速なSWIRアプリケーション向け

高速、低ノイズのTEC安定化短波赤外線カメラ(C-RED2 Lite)の特徴

製品概要

C-RED 2 Liteは、コンパクトで高速、低ノイズのTEC安定化短波赤外線カメラです。読み取りノイズ30エレクトロンで600 FPSでの動作が可能です。センサーの温度を正確に安定させる最適化されたアルゴリズムにより、C-RED 2 Liteはカメラの性能面で一切の妥協を許しません。

特長

  • C-REDシリーズ新たに加わった C-RED 2 Lite は、長時間にわたる環境変動にも対応する温度管理の最適化とセンサーの更なる高精度な温度安定化を目指して設計され、600 fps の高速動作と30電子未満の読み出しノイズを実現しています。
  • 15 µmのピクセルピッチを持つ640 × 512画素のTEC(熱電冷却)InGaAs検出器が搭載されており、5 µs未満の積分パルスを可能とする電子シャッターを内蔵しています。
  • データ転送用インターフェースとしては、CameraLink® または USB 3 から選択可能です。
  • センサーは熱電冷却装置(TEC)により安定化されており、TECの熱側で発生した熱はカメラ筐体に均一に伝達されます。この設計により、筐体温度とセンサー温度との間に最大25℃の温度差(ΔT)を確保できます。
  • オプションの冷却プレートを使用することで、水冷による性能向上も可能です。
  • サーモグラフィーやレーザービームプロファイリング、ハイパースペクトルイメージングといった、高フラックス・高速なSWIRアプリケーションに特化しています。

使用例

  • サーモグラフィー:SWIRカメラとしては300〜1600℃の範囲で高精度な温度測定を行うことができ、MWIR(中波赤外)やLWIR(長波赤外)と比較して温度評価の誤差を低減します。また、ソフトウェアにサーモグラフィープラグインが統合されており、システムのキャリブレーション、温度表示、画像統計の取得が可能です。よって、産業プロセスの監視や設備の制御や保守、温度異常の検出などの用途で活躍します。
  • レーザービームプロファイリング:レーザー光の空間的な特性を測定・解析するための技術であり、ビームの強度分布や形状、サイズなどの情報が得られます。これより、レーザーの性能評価や挙動解析、時間的変化の観察などに用いることが出来ます。
  • ハイパースペクトルイメージング:撮影した画像に光の波長ごとの情報(スペクトル)を加える技術であり、物質の成分や性質を画像として可視化することができます。この技術は、農地や森林、鉱山の調査に加え、医薬品、プラスチック、食品などの品質検査や成分分析にも活用されています。



高速サーモグラフィー(600 fps)で撮影したライターの着火




レーザービームプロファイリング




可視カメラとハイパースペクトルイメージングシステム
(疑似カラー表示)で撮影された混合錠剤

C-RED2 Lite仕様

モデルC-RED2 Lite
センサーサイズ640 × 512 ピクセル
ピクセルピッチ15µm
フルフレーム最大速度600 fps
読み出しノイズ(高ゲイン、露光時間50 µs、600 fpsフルフレーム時)35e⁻
量子化ビット数14bit
フラットな量子効率(波長1.0~1.6µm)>70%
応答信号による動作ピクセル率(信号が中央値 ±0.3以内、20℃)>99.8%
最大速度(32 × 4 最小サイズ)32,066 fps
最大速度(320 × 256)1,779 fps