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製品情報

製品詳細

高感度InGaAsカメラシリーズ

C-RED2 ER

型式:C-RED2 ER

高感度InGaAsカメラシリーズ(C-RED2 ER)

  • 高感度InGaAsカメラシリーズ(C-RED2 ER)

製品概要

拡張SWIRイメージング用

高感度InGaAsカメラシリーズ(C-RED2 ER)の特徴

製品概要

C-RED 2 ERは、拡張SWIRイメージング用の高感度InGaAsカメラシリーズで、生命科学、研究、レーザー計測、産業用アプリケーションにおける新たなイメージングとセンシングの可能性を開きます。

特長

  • C-RED 2 ERはVGA(640 × 512 ピクセル)の検出器を搭載しており、ピクセルピッチは15 μm、ピーク量子効率は80%以上です。
  • すべてのモデルがフルフレームで600 fps、クロッピングモードでは最大32,066 fpsで動作可能です。
  • すべてのモデルが40電子未満の低読み出しノイズを実現しており、内蔵の熱電冷却器により、モデルに応じて-40℃または-55℃までの安定した冷却が可能で、暗電流の抑制に貢献します。
  • C-RED 2 ERは1.1~1.9 μmの波長範囲に対応するC-RED 2 ER 1.9 μmと、1.2~2.2 μmの波長範囲に対応するC-RED 2 ER 2.2 μmの2種類のInGaAs検出器を搭載したモデルが用意されています
  • このカメラは二段階の熱電冷却システムを搭載しており、HgCdTe(テルル化水銀カドミウム)のような極低温冷却を必要とせず、SWIRスペクトルの長波側でのイメージングを容易に実現します。

使用例

  • 拡張波長SWIRにおけるイメージング:標準的なInGaAsセンサーは、GaAsにインジウムを多く加えることで、長い波長の赤外線を検出できるようにしますが、センサー内部基板の格子不整合によってアーティファクトが生じてしまいます。C-RED2 ERではこうした画像の乱れをリアルタイム補正する技術を有するため、高品質な画像を得ることができます。
  • 農業および食品検査:赤外領域の波長において、水は4つの吸収バンドを持っており、薄くスライスした食品や植物の葉の水分含有量の評価や、果物や野菜のような厚みのある物体の、可視光では見えない水分の分布や内部の欠陥を検出することができます。これより、食品の選別や農作物の生育状況の観察などに用いられます。
  • ライフサイエンス:NIR-II(近赤外第2領域)である1100~1350 nmの範囲でのイメージングは小動物の体内を詳しく観察する研究や、臨床用途に活用できます。さらに、1600~1870 nmの範囲で観察を行うと、体の組織による光の散乱や吸収の影響が少なくなるため、脳の深い部分の観察(深部脳イメージング)に非常に適しています。



水の入ったペットボトルの可視光、SWIR、およびER-SWIR画像の比較

(ER-SWIRではSWIRよりもさらにコントラストが向上)




月桂樹の葉の可視光画像とER-SWIR画像の比較

(提供:First Light Imaging)




厚さ200 μmの脳組織における透過率

(第3波長領域は、拡張レンジ対応のカメラでのみ検出可能)

C-RED2 ER仕様

モデルC-RED 2 ER 1.9 µmC-RED 2 ER 2.2 µm
感度範囲(QE >10%)1100 - 1900nm1300 - 2150nm
量子効率 >70%1150 - 1800nm1380 - 2050nm
フルフレームでの最大速度600 fps
高ゲイン時の読み出しノイズ
(Tint = 50µs,600 fps,フルフレーム)
40e⁻(@-40°C)40e⁻(@-55°C)
暗電流20.5ke⁻/p/s(@-40°C)210ke⁻/p/s(@-55°C)
量子化14ビット
動作率(Operability)>95%(@-40°C)お問い合わせください
フルウェル容量低ゲイン(600 fps):1500ke⁻
中ゲイン(600 fps):130ke⁻
高ゲイン(600 fps):34ke⁻
最小ウィンドウ(32 x 4)の最大速度32066 fps
320 x 256での最大速度1779 fps