製品情報
商品コード:391100
型式:RT-PV-051
CBB染色不要でスピード判定! タンパク質精製時の手間と時間、廃液量を削減。
染色不要なため、廃液量を削減できます。
「シャドウグラフ法」によりバンドを検出します。
装置を泳動槽の周囲に設置し、PCとUSBポートで接続すれば準備完了。
ソフトを立ち上げ、簡単な操作ですぐに観察を開始できます。
※パソコン、電気泳動槽、電気泳動用電源は別途ご用意ください。
※パソコンは、「USB3.0」対応のものをご用意ください。
また、ご使用にはソフトウエアのインストールが必要です。
》ソフトウエア:TeliCamSDK(東芝テリー株式会社)※外部サイトへリンクします
※泳動槽は専用電気泳動槽(別売り)もございます(オプションの項目をご覧ください)。
※専用電気泳動槽以外に、同様の形状の泳動槽でも観察が可能です。
観察部位に光を遮るものがある機種や、2連式のものは観察が難しい場合があります。
Murakami.S, Adachi.H, Matsumura.H, Takano.K, Inoue.T,and Mori.Y (2022) Real-time monitoring of polyacrylamide gel electrophoresis by the shadowgraph technique. J Biochem. 2023 Feb 3;173(2):65-72. doi: 10.1093/jb/mvac087.
》論文詳細はこちらよりご参照ください。
商品コード | 391100 |
---|---|
型式 | RT-PV-051 |
価格(税抜) | 630,000円 |
光源波長 | 645 nm |
検出方法 | シャドウグラフ法(特許番号6281805) |
視野 | φ50 mm |
電源容量 | USB供給(常時電源ON) |
外寸法(幅×奥行×高さ) | 300×80×298mm |
備考(寸法) | ※脚・突起部分含まず |
重さ | 2.2kg |
シャドウグラフ法と呼ばれる原理で検出します。光源から出た光が泳動槽を通る際に、タンパク質があると光が屈折し影ができます。これをCCDカメラで検出します。
感度はCBB染色と同程度です。タンパク質の種類やバンドの状態などによって見え方が変わるため明確な検出限界は提示できませんが、ご参考までに、異なる量のBSAを泳動し装置で観察した画像と、それをCBB染色した画像を掲載しています。
本装置は、基本的にスラブ型泳動槽での観察を想定しています。また、スラブ型泳動槽でも形状によっては観察できない場合があります。ゲル2枚を同時に泳動できるタイプの泳動槽は、観察部に光を遮る構造物がある、透明な板が重なって画面が暗くなる、など様々な理由により観察が難しい場合が多いです。オプションの専用電気泳動槽は、観察するゲル部分に光を遮るものがない形状なため、クリアな画像を観察できる仕様になっています。
※お手持ちの泳動槽での観察が可能かどうかは、デモ機でお試しいただけます。
専用試薬は必要ありません。普段、電気泳動でお使いの試薬で問題ありません。使用できない試薬はありませんが、色素は観察画像に映ります。プレステインのマーカーの場合は色素の色も観察画像に反映されます。ローディングバッファーの色素がバンドに重なって見えにくくなることもありますので、できるだけ含まれる色素が1種類のみの試薬を使用することをお勧めします。
使用できます。プレートはガラス、プラスチックどちらも問題ありませんが、プレートに模様が入っている場合はその模様が一緒に観察される可能性がありますのでご注意ください。
オプションの専用泳動槽をご使用の場合は、プレートサイズが合うものをご使用ください。(専用泳動槽プレートサイズ:106×100mm)
≪ご参考≫ 弊社にて専用泳動槽での使用実績のあるプレキャストゲル
スーパーセップTMエース(富士フイルム和光純薬)
プレートサイズ:100×100mm
ゲルのサイズによりますが、装置の観察視野(直径50mm)に収まらないサイズのゲルの場合は、装置や泳動槽を移動させてゲル全体を観察します。
バンドがぼやけやすいサンプル、バンド同士が一部重なるようなサンプルは、観察がうまくできないことがあります。本装置は、バンドの境界線がはっきりしているほど観察しやすい特性があります。
観察に使用するソフトウエア「TeliCamSDK」では、ムービー撮影・タイムラプス撮影はできません。タイムラプス観察が可能なフリーソフトとして、「KIOKU」があります。
詳細は、本装置の開発メーカーである株式会社創晶のWebサイトにてご確認いただけます。
≫ 詳細はこちら(株式会社創晶)※外部サイトへリンクします
※フリーソフトのダウンロード・ご使用において生じた不具合・損害等につきましては、弊社は責任を負いかねます。
目視にてサンプル間のタンパク質量の比較は可能ですが、画像解析による正確な定量には不向きです。理由は、バンドの直近に明るい部分ができ、バックグラウンドの値が安定しないことによります。そのため、おおよその比較にご活用ください。
シャドウグラフ法は、気流なども可視化できます。装置ご活用の可能性がございましたら、デモ機での観察をお試しください。
シャドウグラフ法を使用して電気泳動を観察した文献があります。
Murakami.S, Adachi.H, Matsumura.H, Takano.K, Inoue.T,and Mori.Y (2022) Real-time monitoring of polyacrylamide gel electrophoresis by the shadowgraph technique. J Biochem. doi: 10.1093/jb/mvac087. Online ahead of print.
》論文詳細はこちらよりご参照ください。