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製品情報

製品詳細

ラマン分光光度計

DXR3xiイメージング顕微ラマン

型式:DXR3xiイメージング顕微ラマン

DXR3イメージング

DXR3応答原理

高精度ステージ

DXR3xi積算イメージング

ラマンイメージング測定例

粒子解析

DXR3シリーズ

ラマン分光光度計(DXR3xiイメージング顕微ラマン)

Raman Spectrometer

  • ラマン分光光度計(DXR3xiイメージング顕微ラマン)

製品概要

誰もが簡単に使用可能なラマン分光装置

ラマン分光光度計(DXR3xiイメージング顕微ラマン)の特徴

ラマン分光装置の測定原理

ラマン分光装置は、レーザー光を照射した試料から散乱されるラマン散乱光を検出することで、試料の分子構造の同定や結晶性などの物性を評価する装置です。レーザーをサンプルに照射すると、分子固有の振動数の情報を持ったラマン散乱光が発生します。DXR3シリーズは、サンプルから発生したラマン散乱光はフィルターとアパーチャーに通過して、グレーディング(回折格子)によって分光されてCCD検出器で検出することで、ラマンスペクトルを得ることが出来ます。得られたラマンスペクトルより定性・定量だけでなく、応力・結晶多形なども評価可能です。

ラマン分光とFT-IRの特徴

ラマン分光とFT-IRはともに分子振動に基づく分析方法なので、定性・定量が可能です。ここで簡単に両分析方法の違いを表にまとめました。

測定方法ラマン分光FT-IR
測定原理ラマン散乱光(分極率変化による)赤外光の吸収(双極子モーメント変化による)
測定サンプル有機物、無機物有機物、一部の無機物
感度高い代表的な官能基(C-S)、(C=C)、(S-S)、ベンゼン環、等(N-H)、(O-H)、(C=O)、等
空間分解能約1um約10µm(顕微ATR使用時)
サンプル状態気体、液体、固体を問わない(最適なアクセサリが必要)
深さ測定焦点機能により深さ測定の3Dイメージングなど測定可能
ガラス越しの測定可能
基本、表面分析なので断面出しが必要
その他水の影響を受けにくい
蛍光の影響を受けやすい
ライブラリがラマンより豊富
ラマン分光より安価

高精度ステージと高感度検出器を搭載

XYの位置繰り返し精度が10nmの超高精度モーションコントロールを搭載したリニリアモーターサンプルステージにより、広範囲の高速イメージングと微小エリアの高空間分解能イメージングを両立します。また、イメージング専用の高感度検出器EMCCDの採用により、1点への露光時間を最小化し、サンプルダメージも低減します。

高速積算イメージング

DXR3xiイメージング顕微ラマンは初回スキャンで全体像を把握してから、高速スキャンを繰り返していくことで各測定点の感度を向上させます。1回積算あたりのレーザー照射時間が短く、レーザーによりダメージを受けやすいサンプルに有効で、時間経過時のイメージング像を取得できます。

テレインマッピング:表面形状の可視化

DXR3xiイメージング顕微ラマンはサンプルの観察画像からサンプル表面の全焦点画像を構築し、サンフル表面の高さ情報を把握します。その機能により凹凸があるサンプルも焦点のあったイメージング測定が可能です。

粒子解析

専用ソフトウェアParticle analysisは粒子のサイズや形状、個数の測定、定性分析を自動で行うことが出来ます。マイクロプラスチック分析では、濾過したフィルタ上の各プラスチックの位置を観察画像から捉え、自動でラマン測定を行うことが可能です。

目的に応じて使用できる豊富なラインナップ:ラマンDXR3シリーズ

ラマンDXR3シリーズはマクロ測定、顕微マッピング・イメージング測定など目的に応じて装置を使い分けることが出来ます。

DXR3シリーズの比較




DXR3
Smartラマン
DXR3
顕微レーザーラマン
DXR3xi
イメージング顕微ラマン
空間分解能100µm<1µm<0.5µm
測定方法マクロ測定ポイント測定
マッピング測定
イメージング測定
*イメージング測定は専用検出器EMCCDを使用し、マッピング測定よりも高速

DXR3xiイメージング顕微ラマンの活用例

ラマン分光は、化学、電池、カーボン材料、製薬などの様々な分野で使用されています。下記のような評価に有効です。
・エポキシ樹脂硬化反応の評価
・エポキシ樹脂中のフィラー(シリカなど)の分散性
・リチウムイオン電池電極材料の分散性
・全固体電池材料の分散性
・グラフェンの層数解析、グラファイト結晶性の評価、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)の状態
・錠剤イメージング(各材料の分散性、打錠時の結晶多形の相転移)