HPLCカラム【逆相】

分離にはいくつかのモードが・・・

HPLC装置に導入された試料は、溶離液（移動相）に混ざり、流され、充填剤（固定相）が詰まったカラムに入ります。試料中の化合物は、移動相と固定相との相性により固定相に保持する時間が長いのか短いのか、もしくは固定相になんて目もくれず移動相にのってさらさらと流れ出ていくのか・・・。
カラムの中では、このような作用が起こりながら試料中の化合物の分離が行われます。

HPLCでは目的や化合物に応じて、いくつかの分離モードがあります。
①逆相、②HILIC、③順相、④イオン交換、⑤サイズ排除

HPLC分離の中で一番多く使用されている逆相モード

ここでは①逆相モードについて簡単にご説明します。

逆相モードとは、固定相に主にC18（ODS）を用い、移動相は水と極性溶媒を混合した水系溶媒を使用する最も多く用いられている分離モードです。固定相に極性が低い官能基を結合し、極性の高い移動相を使います。極性が低い化合物は引き合うため極性が低い化合物ほど保持されます。極性の高い化合物は極性の高い移動相にのって先に溶出していきます。

逆相モードでのファーストチョイスカラム！

InertSustain C18

InertSustain C18は、ジーエルサイエンス社独自の合成技術により不活性度と化学的安定性を追求して開発し、品質管理や研究開発だけでなく、これから逆相分配で分析を始める方にもファーストチョイスとしておススメできるカラムです。


特長
〇強イオン性化合物の分析においてもシャープなピーク
〇吸着によるカラムへの資料の残存が起こりにくい
〇幅広いpH範囲(1～10)での使用が可能
〇アルカリ性溶離液条件下での分析も安心
〇水100％溶離液でも使用が可能

仕様

• ・母体 : 高純度球状シリカゲル（ESシリカ）
• ・粒子径 : 2 μm, 3 μm, 5 μm
• ・表面積 : 350 m²/g
• ・細孔径 : 100 Å (10 nm)
• ・細孔容積 : 0.85 mL/g
• ・化学結合基 : オクタデシル基
• ・エンドキャップ : あり
• ・炭素量 : 14%
• ・USPコード : L1
• ・推奨使用pH範囲 : 1～10
   

（型式ごとの仕様は下記、「主な仕様」一覧表をご参照ください。）

逆相モードカラムラインアップ

InertSustain、Inertsilは、豊富な種類の逆相カラムを揃えており、お客様の分析目的に合わせたカラムを選択することが出来ます。

関連製品（別分離モード）

HILICモード ≫ 逆相モードで保持が困難な極性化合物の分析はコチラ
順相モード　 ≫ 脂溶性の高い成分の分析はコチラ