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製品情報

製品詳細

ホールスライドイメージングシステム/空間プロテオミクス

Orion HT

商品コード:24-1310-100

型式:Orion HT

ホールスライドイメージングシステム/空間プロテオミクス(Orion HT)

Orion HT Imaging System

  • ホールスライドイメージングシステム/空間プロテオミクス(Orion HT)

製品概要

トランスレーショナル研究に、スケーラブルな空間解析を。

ホールスライドイメージングシステム/空間プロテオミクス(Orion HT)の特徴

Orion HTは、組織全体を対象とした空間解析を高スループットで実現する空間生物学イメージングシステムです。
従来のIHCプロトコルに準拠しながら、単回染色・単回スキャンで複数バイオマーカーの同時解析が可能であり、研究用途から大規模臨床試験まで幅広く対応します。

最大30枚のスライドを自動処理することで、24時間無人運転を実現し、大量サンプルの効率的な解析を可能にします。

OrionとOrion HTは、最大17種類のバイオマーカーを同時に解析可能です。
これにより、細胞相互作用やタンパク質発現パターンを詳細に把握し、疾患メカニズムの理解や治療戦略の開発を大幅に向上させます。Orionの革新的な技術は、空間トランスクリプトームに続き、空間プロテオミクスの理解を加速し、研究のスピードと成果を大きく引き上げます。


Orion System Overview


左:Orion 右:Orion HT

このような課題はありませんか?

多重染色したいが、ワークフローが複雑になる
空間解析の高度化に伴い、観察したいバイオマーカーは増える一方です。しかし従来の多重染色では、パネル設計や工程が複雑化し、実験系の立ち上げや運用負荷が大きくなりがちです。

再染色・測定で、組織や時間を消耗してしまう
再染色が必要な手法では、組織への負荷、作業時間、再現性の確保が課題になります。特に貴重な臨床検体では、サンプル消費は大きな制約です。

ROI中心の解析では、全体像が見えにくい
局所領域だけを見ていると、腫瘍微小環境や免疫細胞分布の全体像、組織構造との関係を十分に捉えにくいことがあります。

臨床検体やコホート研究へ展開しにくい
空間解析は魅力的でも、スループットが低いと、多数症例を扱う研究や実運用への展開は難しくなります。

Orionが解決すること

●1回の染色で、多重解析を完結
Orionは、1回の染色で17マーカーを同時染色し、1回の検出が可能です。脱色や再染色を必要とせず、組織への負荷を抑えながらシンプルなワークフローで多重解析を実施できます。

➡ 得られる価値
・組織消耗を抑制
・工程を簡略化
・計画を立てやすい
・再現性の高い運用

●ホールスライドを、1回で取得
標準的なスライドガラスに対応し、スライド1枚をワンスキャンできます。
局所領域だけではなく、組織全体の構造と細胞分布を踏まえた解析が可能です。さらに、同一セクションでH&E染色との整合も可能であり、形態情報と分子情報をつなげた評価に役立ちます。

➡得られる価値
・ROI依存の解析から一歩進められる
・組織全体の微小環境を俯瞰できる
・研究結果の説得力向上につながる

●高速取得により、研究を前に進めやすい
Orionは「従来の多重染色技術より高速」であり、高いデータ取得効率を持ちます。20チャンネル同時スキャンにより、取得よりも解析や解釈に時間を割くことが可能です。

➡得られる価値
・既存試料資産を活かしやすい
・病理・研究部門との連携を進めやすい
・臨床検体を扱う研究への適用を検討しやすい
・新規設備や特殊運用への依存を減らしやすい

Orion HTの主な特徴

・高スループット・自動運転
 30枚のスライドを一括処理し、マルチスキャンの自動実行により24時間連続運転が可能です。

・最大20チャンネル同時取得
 1回の染色・撮像で最大20チャンネルのマルチプレックス解析を実現します。

・組織全体のサブミクロン解像度
 全組織切片を対象に、高解像度での空間情報取得が可能です。

・IHCワークフローとの互換性
 標準的な免疫染色(IHC)プロトコルに対応し、既存ワークフローを大きく変更することなく導入できます。

・Brightfield対応(H&E / IHC)
 蛍光に加え、H&EおよびIHCの明視野観察にも対応しています。

・データ管理・共同解析
 OMEROベースのデータ管理により、複数ユーザーでの解析・レビューを効率化します。

・定量解析機能
 セグメンテーションや細胞分類など、空間解析に必要な定量解析機能を標準搭載しています。

Orion HT導入効果の最大化

・空間プロテオミクス解析
・腫瘍微小環境(TME)解析
・バイオマーカー探索
・創薬・トランスレーショナルリサーチ
・大規模臨床研究・試験

紹介動画(日本語字幕付き)

 

事例集(データを触れます)





≫15-Plex 非小細胞肺がん
これは、非小細胞肺がん(NSCLC)のホールスライド組織イメージングであり、RareCyte 2025年カレンダーの表紙画像として採用されています。






≫16-Plex 膵管腺癌
これは膵管腺癌の全組織スライドイメージングです。この画像は、RareCyte 2025年カレンダー応募作品の受賞作の一つです。






≫15-Plex 卵巣漿液性嚢胞腺癌
これは卵巣漿液性嚢胞腺癌の全組織スライドイメージングです。この画像は、RareCyte 2025年カレンダー応募作品の受賞作の一つです。






≫15-Plex 唾液腺
これはGoujerot-Sjogren症候群を示す唾液腺の全組織スライドイメージングです。この画像は、RareCyte 2025年カレンダー応募作品の受賞作の一つです。






≫18-Plex マウスメラノーマ
これはマウスメラノーマの全組織スライドイメージングです。この画像は、RareCyte 2025年カレンダー応募作品の受賞作の一つです。






≫ 16-Plex 肝細胞癌
これはマウスの肝臓における肝細胞癌の全組織スライドイメージングです。この画像は、RareCyte 2025年カレンダー応募作品の受賞作の一つです。






≫ 高重複免疫蛍光(IF)+H&E染色による40名の大腸癌コホートのイメージング
このデータセットは、ハーバード大学がNature Cancerで発表した論文に基づくものであり、Orionのトランスレーショナルリサーチや臨床研究、さらには診断への応用適性を強調しています。






≫15-Plex 乳腺腺癌
これは高悪性度の乳管腺癌の全組織スライドイメージングで、同一セクションのH&E染色も含まれています。腫瘍はT細胞およびマクロファージによって浸潤されています。






≫MSS大腸癌(CRC)
この研究はWeill Cornell Medicineによって行われ、Nature Oncogeneに発表されたものです。ネオアジュバント試験において患者サンプルを観察し、迅速な反応情報を提供しています。また、治療作用のメカニズムを理解する手がかりとなり、臨床試験の設計にリアルタイムなインサイトを与える可能性を示しています。






≫15-Plex マウス回腸
これは15種類のバイオマーカーパネルで染色されたマウス回腸の全組織スライドセクションです。






≫16-Plex タイプ1糖尿病における人間の膵臓の空間解析と高複合度の免疫蛍光による研究
Dr. Estefania Quesada-Masachs Instructor, La Jolla Institute for Immunology, La Jolla, CA

このウェビナーでは、La Jolla研究所のDr. Quesada-Masachsが、1型糖尿病ドナーの膵臓全組織サンプルを対象に、多重染色を行い、さらにイメージ解析と定量化について説明しています。







≫13-Plex マウス脾臓
これは13種類のバイオマーカーパネルで染色されたマウス脾臓の全組織スライドセクションで、1回の染色とスキャンで撮影されています。






≫14-Plex 転移性大腸癌 (CRC) を有する肝臓サンプル
これは転移性大腸癌(CRC)を有する肝臓サンプルの全組織スライドセクションで、14種類のバイオマーカーパネルで染色され、1回の染色とスキャンで撮影されています。

この画像はAnkur Sharma氏(Harry Perkins Institute of Medical Research)の提供です。






≫15-Plex 反応性リンパ増殖症を有する扁桃組織
これは反応性リンパ増殖症を有する扁桃組織の全組織スライドセクションで、15種類のバイオマーカーパネルで染色され、1回の染色とスキャンで撮影されています。

このデータセットでは、より大きな免疫腫瘍学パネルから選択されたマーカーのサブセットが示されています。
≫ Interactive data set →
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≫17-Plex 浸潤性結腸直腸腺癌
これは浸潤性結腸直腸腺癌の全組織スライドセクションで、17種類の免疫腫瘍学バイオマーカーパネルで染色され、1回の染色とスキャンで撮影されています。

このデータはハーバード大学システム薬理学研究所との共同研究に基づいて収集されました。また、このビューワーでは、より大きなパネルから選択された一部のマーカーセットが表示されています。
≫ Interactive data set →
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≫16-Plex 口腔扁平上皮癌
このデータセットは、16種類のマーカーを単一の組織セクションに表示しています。画像の下部には舌の正常な粘膜表面が見られ、上部には線維性反応に囲まれた浸潤性癌の結節が確認できます。
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≫17-Plex 非小細胞肺癌
このデータセットは、非小細胞肺(NSCLC)に隣接する肺組織セクションの17種類のマーカーによる全スライドスキャンです。

正常な肺胞の構造が保持されており、散在する免疫細胞の浸潤も確認できます。
≫ Interactive data set →
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≫ 13-Plex 結腸腺癌
このデータセットは、13種類のマーカーを用いて撮影された高悪性度の結腸腺癌の全スライド組織イメージングです。
これは「ホット・チューマー (Hot Tumor)」と呼ばれ、PD-L1の発現が目立つクラスターが散在しています。
全てのマーカーは1回の染色プロセスで処理され、単一のスキャンで撮影されています。
≫ Interactive data set →