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製品情報

製品詳細

画期的な高速・低ノイズSWIRカメラ

C-RED2

型式:C-RED2

画期的な高速・低ノイズSWIRカメラ(C-RED2)

  • 画期的な高速・低ノイズSWIRカメラ(C-RED2)

製品概要

ハイエンドの低照度SWIRアプリケーション向け

画期的な高速・低ノイズSWIRカメラ(C-RED2)の特徴

製品概要

C-RED 2は、研究や産業の最前線で、微細で見えにくい現象をとらえるために活躍する、主に高性能な低照度SWIR用途向けに設計された超高速・低ノイズの短波赤外(SWIR)カメラです。

特長

  • C-RED 2は、解像度の高い640×512ピクセルのInGaAs(インジウム・ガリウム・ヒ素)フォトダイオード検出器を搭載しており、ピクセルピッチは15μmです。電子シャッターが内蔵されており、5μs未満の積分パルスで動作します。
  • 最先端の電子回路、ソフトウェア、革新的な機構設計により、C-RED 2はフルフレームモードで600 fpsの高速動作が可能でありながら、読み出しノイズとダークカレント(暗電流)を抑え、非常に微弱な信号の検出を実現します。
  • 高い柔軟性を備えており、最長60秒の長時間露光から、フル解像度で最大600 fpsの短積分時間まで、幅広い撮像ニーズに対応します。さまざまなスマートパラメータ調整やハードウェア最適化機能により、用途に応じた最適な設定が可能です。
  • ウィンドウイング(撮像領域の限定)や、非破壊読み出し(NDRO)にも対応しており、ノイズを抑えつつ高速な画像取得が可能です。このカメラは、高精度が求められる研究用途にも信頼して使用できます。
  • 93 dBの広ダイナミックレンジモードと16ビットのデータ出力が備わっており、優れた直線性(リニアリティ)を維持しながら幅広い輝度範囲を扱うことができます。
  • 空冷および水冷に対応し、センサー温度を−40℃まで安定化させることができるため、より正確で安定した動作が可能です。Cマウントに対応しており、レンズの装着が容易で、複数のマウントポイントを備えているため、あらゆるシステムに簡単に組み込むことができます。

使用例

  • 天文学:可視光とは異なり、赤外線は星間塵によって遮られることなく、観測が可能です。大気による空間的・時間的な歪みを補正するためのアクティブな補正ループ技術である、適応光学の用途としても最適です。
  • ナイトビジョン:SWIRカメラでは煙、もや、霧、霧雨などの厳しい大気条件を見通すことができるため、安全対策や監視用途で使用することができます。可視光画像と比べて、コントラストが大幅に向上しており、低照度環境でも高い感度を発揮することから、夜間の視認にも対応できます。
  • ライフサイエンス:NIR-IIの波長域では散乱が少なく、組織の自己蛍光も低いですが、短波赤外(SWIR)イメージングを用いれば、生体内(in vivo)や摘出後組織(ex vivo)に対して、非侵襲的かつ高解像度での深部観察が可能です。近年では、より長波長で発光する造影剤や蛍光色素の開発が進んでおり、応用可能な分野がますます広がっています。



SWIR帯域、露光時間50ミリ秒で撮影された土星

(提供:JL Gach氏/First Light Imaging)




月のない夜にプール内のボートをSWIR帯域でナイトビジョン撮影

(16mm SWIRレンズ装着、−15°Cまで冷却、高ゲイン設定)




外耳の血管構造をNIR-II領域で生体内蛍光イメージング

(コントラスト反転)

C-RED2仕様

モデルC-RED2
センサーサイズ640 × 512 ピクセル
ピクセルピッチ15µm
ダークカレント(−40℃)<600e⁻/ピクセル/秒
量子化ビット数14bit
フラット量子効率(1.0~1.65µm)>70%
信号応答に基づく動作ピクセル率
(信号±0.3×中央値@20℃)
>99.8%
画像 フルウェル容量1400ke-(低ゲイン)
128ke-(中ゲイン)
33ke-(高ゲイン)
高ゲイン時の読み出しノイズ
(Tint 50 µs、600 fpsフルフレーム)
<30e⁻
フルフレーム最大速度600 fps
最小ウィンドウ(32 x 4)の最大速度32,066 fps
320 x 256での最大速度1,779 fps