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製品情報

製品詳細

バイオ3Dプリンタ

BIO X6

商品コード:CL-BP-BIOX6-G3-PB

型式:BIO X6

製品概要

細胞生物学、組織工学、生物医学研究者のための 第3世代バイオ3Dプリンタ

バイオ3Dプリンタ(BIO X6 )の特徴

6つのプリントヘッドの同軸および混合プリンティングで、より複雑な構造、生体に近いモデルの作製が可能に

6つのプリントヘッドにより、スループットが大幅に向上し、プリント時間の短縮と実験の効率化が図れます。ドロップレットの作製、機械的または空気圧による押出も、1つの構造で実行可能です。








BIO X6 プリントヘッド


● インテリジェントプリントヘッドで柔軟な対応
CELLINKのBIO X6に搭載されているインテリジェントプリントヘッドは、マルチモダリティ対応のバイオファブリケーションを可能にする、革新的なコア機能です。最大8種類のプリントヘッドおよびツールヘッドを装着でき、研究内容や使用材料に応じて柔軟に構成を変更できます。
各プリントヘッドは、異なる材料特性やバイオプリント手法に対応できるよう設計されており、コラーゲン、ゼラチン、細胞懸濁液など、さまざまなマテリアルでのプリントに最適です。ツールは常に追加・更新されており、研究の進化に合わせて拡張可能な柔軟性を備えています。
また独立した温度制御機能が搭載されており、4°C~250°Cの広範囲な温度設定が可能です。温度に敏感なマテリアルでも、条件を厳密に調整してプリントすることで、再現性の高い実験結果が得られます。
拡張性と操作性にも優れ、プリントヘッドは交換可能なモジュール構造となっており、用途に応じて簡単に取り替えることができます。また、すべてのヘッドは自動認識機能を備えており、装着後すぐに使用可能。操作性にも優れており、研究者の手間を最小限に抑えます。



空気圧プリントヘッド
空気圧を利用して、造形物を層ごとに構築します。2つのサイズ(3 mLと10 mL)を使用でき、65°Cまで加熱できる空気圧プリントヘッドは、バイオプリンティングのニーズに対応する主力製品です。

EMDプリントヘッド
このインクジェット技術により、高速で高精度のプリンティングが可能になります。圧電バルブが装着されている電磁液滴(EMD)プリントヘッドは、広い範囲の低粘度および中粘度のバイオインクをプリントできます。加熱制御と組み合わせると、このプリントヘッドは液滴の生成とマイクロパターニングに最適です。

シリンジポンププリントヘッド
流量や堆積量などのパラメータを定義することにより、粘度に関係なく、バイオインク押出しプロセスの優れた制御が可能になります。機械的押出しにより、プロセスのより正確な制御が可能になり、このプリントヘッドは、FRESHプリントなどのバイオプリンティングメソッドに最適です。

光硬化ツールヘッド
このUVツールヘッドにより、バイオマテリアルおよびバイオインクの対象を定めた光架橋が可能です。使用する材料に基づいて強度、持続時間、架橋高さを変更することにより、光硬化特性を設定します。造形物内に生体力学的勾配を構築することもできます。利用可能なUV波長:365 nm、405 nm、450 nm、485 nm、520 nm、およびご要望に応じたカスタム波長

温度制御プリントヘッド
ペルチェ式冷却素子により、温度制御プリントヘッドはユーザーに究極の温度柔軟性を提供します。4℃(チャンバー温度より最大-17℃まで可能)~65℃の間で設定し、GelMAやコラーゲンなどのマテリアルも問題なくバイオプリントすることができます。

熱可塑性プリントヘッド
250℃までの加熱が可能な熱可塑性プリントヘッドは、PCL、PLA、PLGAなどの熱可塑性材料を用いたバイオプリントを可能にし、生体力学的特性の向上と強度の高いコンストラクトの作製を実現します。

● 細胞の安全性を高める特許取得済みのクリーンチャンバー
BIO X6は、UV滅菌とHEPA H14フィルターを内蔵した特許取得済みのクリーンチャンバー™を搭載しており、バイオセーフティキャビネット同等の無菌環境を卓上で実現します。4つのハイパワーファンがフィルターに空気を送り込み、粒子や微生物を99.995%除去。さらに、紫外線殺菌ランプや陽圧制御、清掃性に優れた丸みのある庫内設計により、プリント領域を常にクリーンに保ちます。使用前にクリーンチャンバーを起動することで、プリンティング中もプリント周辺を無菌状態に維持できます。

● オープンプラットフォームで多様なバイオマテリアルに対応
幅広いバイオマテリアルに対応し、ほぼすべての材料で使用可能です。この柔軟性により、最先端の科学的ブレークスルーを支える業界リーダーたちに選ばれています。

● 最新ソフトウェア「DNA Studio 4」に対応
第3世代BIO Xは、最新のバイオプリンティングソフトウェア「DNA Studio 4」をフル活用できます。直感的な操作性と強力な機能を兼ね備え、研究の新たなステージへの進化をサポートします。



アプリケーション

● 3次元細胞培養
3次元細胞培養は、2次元培養に比べ、多細胞コンストラクトの正確な幾何学的配置により、生体の3次元構造をより忠実に再現できます。
BIO Xなどの押出積層式バイオプリンタは、3次元細胞培養システムの設計において、細胞や生体材料の形状や空間配置を精密に制御できるため、高い柔軟性を提供します。

● Organ-on-a-chip(生体機能チップ)
バイオプリンティングとマイクロ流体工学の融合により、個別に設計された臓器オンチップモデルの開発が可能となり、将来的には薬剤試験の多くを代替する可能性があります。
BIO XとVasKit灌流システムなどのマイクロ流体システムを組み合わせることで、より複雑な臓器チップモデルが作製可能になります。
また、マルチプリントヘッド技術を活用することで、組織の空間的不均質性を再現し、ワンステップでの製造が可能となります。

● 組織モデルと組織工学
BIO Xは、最大3つのプリントヘッドを搭載し、複数のマテリアルや細胞を用いた3Dバイオプリントを実現。
組織工学の分野において、より高度な構造の作製が可能となり、研究の可能性が無限に広がります。

● ドラッグデリバリー
バイオプリンタは、細胞のプリントだけでなく、ハイドロゲルを用いた薬物カプセル化や徐放技術にも活用できます。
BIO Xは、さまざまなハイドロゲルに対応するプリントヘッドを備え、薬物や生理活性物質をハイドロゲルに混合し、大型パッチやミクロンサイズのビーズなど、多様な形状でプリントすることが可能です。

● ソフトロボティクス
バイオハイブリッドソフトロボティクスは、マテリアルサイエンス、バイオメカニクス、センシング技術、細胞工学を組み合わせた新たな研究分野です。
3Dバイオプリンティングを活用することで、正確な幾何学的形状と細胞種の空間的パターニングを備えた系を作製できます。
さらに、高度なナノ材料やバイオセンサーと組み合わせることで、より多様な機能や制御が可能となります。

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主な仕様

仕様


商品コード CL-BP-BIOX6-G3-PB
型式 BIO X6
外寸法(幅×奥行×高さ) 800×400×500mm
電源容量 100~240V
50/60 Hz、600W
重さ 47.4kg
最大造形寸法 128 x 85 x 90(mm)
対応プレート マルチウェルプレート、ペトリ皿、スライドガラス
造形解像度 1μm
レイヤー解像度 1μm
プリントヘッド(スロット数) 6(ヘッド温度範囲 5~250℃) ※冷却/加熱プリントヘッド利用可能
光硬化光源 365, 405, 485, 520(nm)