製品情報
型式:MicroPoint 4
光刺激用デバイス
MicroPoint 4は、第4世代の光刺激アプリケーション用のレーザースキャニングベース照明システムです。光刺激法を用いた幅広い実験に使用でき、個々の細胞や組織内、あるいは小動物モデルを用いた全生物学的な観点から、細胞生物学の基本的なプロセスを観察することができます。
MicroPoint 4は、精密な照明が要求される以下のような用途において活用可能です。
MicroPointシステムの中核をなすのは、CWレーザーとパルスレーザーをサポートする新しいスマートマイクロコントローラーです。特許取得済みのパルス窒素励起色素レーザーには、365~656nmの24個のレーザー色素セルがあり、アプリケーションのニーズに合わせてレーザー波長を簡単に交換できます。また、1nsパルスで卓越した精度を提供するパルスPicoレーザーを選択することもできます。アンドールのVLEやHLEレーザーエンジンのようなCWレーザー光源を追加することもできます。ほとんどの一般的な顕微鏡モデルに簡単に組み込むことができ、手動またはPC制御のガルボモデルから選択できます。
マイクロポイントでは、細胞内の所望の領域に光を照射し、ブリーチを誘導し、その後の蛍光回復を調べることが可能。この例は、生きた細胞の細胞膜を標識するGFP(緑色蛍光タンパク質)融合タンパク質のFRAPを示している。
この図は488nmのレーザーを走査し、指示された領域をブリーチした結果。蛍光の回復に約60秒かかっており、標識タンパク質の拡散が比較的少ないことを示している。Dragonfly 600でB-TIRFタイムラプスを2秒間隔で撮影。
二重鎖DNA損傷の誘発や修復経路の研究に必要な、正確で焦点の合った照明の供給に最適です。下図は、MicroPointを使用して正確な二重鎖切断を誘発し、線虫を用いたin vivoでのDNA修復タンパク質の動態を測定した結果です。365nmのマイクロ照射でDS DNA切断を誘導した後、標識した修復タンパク質RPA-1とRAD-51を可視化することが出来ました。ここでは、GFP標識RAD-51が、照射された細胞のみの画像(B)に病巣として観察されました。
ワイドフィールドスタックの最大強度投影像Leica DMi8、100X/1.4NA対物レンズ。60分間、2分毎にZスタックし、488nmで十分なシグナルが得られるように露光を選択。マイクロポイント強度設定5-15%。
モデル | マニュアル | ガルボ |
コントローラー | LCDタッチスクリーン付きスマートコントローラー | PCからUSB接続スマートコントローラー |
トリガー | マニュアル(フットペダル付) | ソフトウェア(フットペダル付) |
照射フィールド | 固定ビーム(調整可能) | 約6x6mm |
セトリング時間 | (N/A) | 1-5ms(ステップサイズ依存) |
ガルボ制御 | (N/A) | 16ビット |
色素レーザー | ピコレーザー | CWレーザー | |
波長範囲 | 365–656nm | 355nmか532nmをフィルタで選択 | 400–780nm |
光量調整 | モーター駆動の回転式NDフィルター:光学濃度(OD)3、90ステップ、透過率0.1~100%(対数スケール) | ||
平均出力 | 300µW | 4mW(355nm)20mW(532nm) | 30-200mW(VLE)200-1200mW(HLE) |
ピークパワー | 7kW | 2kW(355nm)10kW(532nm) | (N/A) |
安定性 | ±3% | ±1% | ±2%(VLE)±3%(HLE) |
スペクトルバンド幅 | 3–4nm FWHM | -1nm | <1nm FWHM(VLE)1-2nm FWHM(HLE) |
パルス幅 | 3–5ns | -1ns | 1ms–10s |
IEC 60825-1クラス分け | Class 3B | Class 4 | Class 3B(VLE)Class 4(HLE) |