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製品詳細

光刺激&オプトジェネティクスツール

MicroPoint 4

型式:MicroPoint 4

光刺激&オプトジェネティクスツール(MicroPoint 4)

  • 光刺激&オプトジェネティクスツール(MicroPoint 4)

製品概要

光刺激用デバイス

光刺激&オプトジェネティクスツール(MicroPoint 4)の特徴

製品概要

MicroPoint 4は、第4世代の光刺激アプリケーション用のレーザースキャニングベース照明システムです。光刺激法を用いた幅広い実験に使用でき、個々の細胞や組織内、あるいは小動物モデルを用いた全生物学的な観点から、細胞生物学の基本的なプロセスを観察することができます。

特長

  • 高い柔軟性:アプリケーションに合わせてパルスレーザーとCWレーザーなどに容易に交換可能。355および532nm、最大5kHzまでの1nsパルスの超小型、高性能ピコレーザーにより、高速スキャンとカッティングが可能(オプション)
  • 容易な統合:スピニングディスク、ポイント走査型共焦点システム、ワイドフィールドシステムに対応
  • 高出力:VLEやHLEを含む幅広いCWレーザーとの互換性、ならびに405-730nmの広い範囲で高出力密度を実現
  • 高速・高速応答:高速スキャニング・ガルボにより、高速・高速応答で正確なビームステアリングとスキャンを実現

広視野

MicroPoint 4は、精密な照明が要求される以下のような用途において活用可能です。

  • 軸切開、マイクロダイセクション、アブレーション:修復と再生の過程を研究する
  • DNA損傷の誘起:DNA修復、制御、遺伝子機能の研究
  • オプトジェネティクス:複雑なネットワークにおける個々のニューロンの役割を研究
  • ブリーチとFRAP:動態を追う-輸送、代謝、合成
  • アンケージング:活性な生体分子を研究



MicroPointシステムの中核をなすのは、CWレーザーとパルスレーザーをサポートする新しいスマートマイクロコントローラーです。特許取得済みのパルス窒素励起色素レーザーには、365~656nmの24個のレーザー色素セルがあり、アプリケーションのニーズに合わせてレーザー波長を簡単に交換できます。また、1nsパルスで卓越した精度を提供するパルスPicoレーザーを選択することもできます。アンドールのVLEやHLEレーザーエンジンのようなCWレーザー光源を追加することもできます。ほとんどの一般的な顕微鏡モデルに簡単に組み込むことができ、手動またはPC制御のガルボモデルから選択できます。



光照射後の蛍光回復:FRAP

マイクロポイントでは、細胞内の所望の領域に光を照射し、ブリーチを誘導し、その後の蛍光回復を調べることが可能。この例は、生きた細胞の細胞膜を標識するGFP(緑色蛍光タンパク質)融合タンパク質のFRAPを示している。



この図は488nmのレーザーを走査し、指示された領域をブリーチした結果。蛍光の回復に約60秒かかっており、標識タンパク質の拡散が比較的少ないことを示している。Dragonfly 600でB-TIRFタイムラプスを2秒間隔で撮影。


写真提供者:Felix Rivera Molina(イェール大学)

二重鎖DNA切断 - DNA修復研究

二重鎖DNA損傷の誘発や修復経路の研究に必要な、正確で焦点の合った照明の供給に最適です。下図は、MicroPointを使用して正確な二重鎖切断を誘発し、線虫を用いたin vivoでのDNA修復タンパク質の動態を測定した結果です。365nmのマイクロ照射でDS DNA切断を誘導した後、標識した修復タンパク質RPA-1とRAD-51を可視化することが出来ました。ここでは、GFP標識RAD-51が、照射された細胞のみの画像(B)に病巣として観察されました。



ワイドフィールドスタックの最大強度投影像Leica DMi8、100X/1.4NA対物レンズ。60分間、2分毎にZスタックし、488nmで十分なシグナルが得られるように露光を選択。マイクロポイント強度設定5-15%。


写真提供者:Kailey E. Harrell(アイオワ大学)
National Library of Medicine

主なアプリケーション

  • 切除、切断
  • オプトジェネティクス、FRAP
  • 神経科学
  • 細胞・発生生物学
  • 癌研究
  • 半導体マーキング


仕様

モデルマニュアルガルボ
コントローラーLCDタッチスクリーン付き
スマートコントローラー
PCからUSB接続
スマートコントローラー
トリガーマニュアル(フットペダル付)ソフトウェア(フットペダル付)
照射フィールド固定ビーム(調整可能)約6x6mm
セトリング時間(N/A)1-5ms(ステップサイズ依存)
ガルボ制御(N/A)16ビット

光学系

 色素レーザーピコレーザーCWレーザー
波長範囲365–656nm355nmか532nmをフィルタで選択400–780nm
光量調整モーター駆動の回転式NDフィルター:光学濃度(OD)3、90ステップ、透過率0.1~100%(対数スケール)
平均出力300µW4mW(355nm)
20mW(532nm)
30-200mW(VLE)
200-1200mW(HLE)
ピークパワー7kW2kW(355nm)
10kW(532nm)
(N/A)
安定性±3%±1%±2%(VLE)
±3%(HLE)
スペクトルバンド幅3–4nm FWHM-1nm<1nm FWHM(VLE)
1-2nm FWHM(HLE)
パルス幅3–5ns-1ns1ms–10s
IEC 60825-1クラス分けClass 3BClass 4Class 3B(VLE)
Class 4(HLE)