製品情報
型式:MicroBio μ3D AutoScanner
従来の培養法では手作業により手間がかかるという問題点がありましたが、この装置は寒天培地を使用する従来法で、準備した培地(シャーレ最大100枚)をセットするだけで、全自動でコロニー数を計測します。またシャーレを入れると自動認識するのでバーコードなどの準備も不要です。
■タイムラプス計測
検査が開始されると、培養が継続され定期的に映像が取得されます。画像解析を行い、生きた微生物のよる目視で確認出来ない微小なコロニーを検出し増殖を確認しコロニー数を自動でカウントします。継続的にモニターしているので従来の方法が自動化され培養方法自体が変更されることなくより迅速なリアルタイム検出が実現出来ています。
■コロニーカウントグラフ
タイムラプス測定を行うとコロニーカウントグラフが自動生成されます。肉眼で確認出来る前の微生物コロニーの増殖を自動的に検出カウントします。
■タイムラプス影像解析
検査対象の寒天培地を培養しながら培地全体を顕微鏡レベルで連続タイムラプスモニタリングをし、微小コロニーを検出して自動的にコロニーカウントグラフを作成します。
微小コロニーの検出とその増殖能の確認を確実にするため直径90mmの寒天培地シャーレの全体の観察視野を確保しながら焦点深度の全方向に存在するコロニーを同時に検出します。
■コロニー分離計数機能
タイムラプス計測ではコロニーの成長過程を継続して観測しているので、コロニーが重なる以前の画像情報を利用して重なったコロニーを分離識別することができます。またタイムラプス計測データを保存して時間を遡って計数の検証ができます。
■コロニー分離計数機能
1コロニーを検出する感度を保持しながら数千コロニーまで計測できる検出能力の直線性を確認するための試験を実施しました。
下記の表が表すように大腸菌の密度はそれぞれ5、50、500、5000個 /ml に調整して1mlずつ混釈しています。装置がカウントしたコロニー数は、それぞれ 4(○)、51(△)、482(□)、5342 (∗)です。いずれのシャーレでも10~12時間あたりにコロニーが検出され13~15時間あたりでコロニー数が安定しています。1~数千までを対数個数レンジで表示すると正確に計数している事がわかります。数千のレンジは、正確なコロニー数は目視検証できませんが、保存されたデータを遡り、計数ソフトウエアにより検証することが可能です。
デソキシコレイト寒天培地での大腸菌群
陰性試験の全自動化
牛乳試料中の大腸菌群の検査を実施した例
microbio.co.jp/JPN/img/histogram_of_coliform_detection_in_mixed_milk_sample.mp4
エクソフィアラ(Exophiala Jeanselmei )検出
エクソフィアラをマイクロバイオ社製のポテトデキストロース寒天培地(PDA)を使用してμ3D装置で検出を実施した例を示しています。増殖のため菌糸が重なり合ってシャーレ全面が黒くなっていてマーカー無しではコロニーが確認できませんが、正確に計数できています。
microbio.co.jp/Eng/img/8_MicrpBio_PDA_modified_Exophiala_detection.mp4
一般生菌
カウントコロニー数は24時間培養で3932検出・計数となっていますが、48時間目でも3932となっていますので、24時間ですでに最終カウントに達しています。一般生菌数が管理値よりも多い場合は、培養の早い段階で判定できます(赤色マーカーON)。 この例の場合は、生菌数が多いので目視カウントは不可能です。
microbio.co.jp/Eng/img/9_TVC_vegitable_sample.mp4
フィルター法による微生物検査
フィルター法実施のための解析設定を露光時間自動調整ONに設定しておくと、フィルター部分の明度がグレースケールの中間明度に自動調整されるので、フィルター法でも正確に菌数が自動計数されます。モードをマーカーONにしておくと、検出したコロニーが判別できます。
microbio.co.jp/Eng/img/15_SPC_FM_Bacillus_pumilus_detection.mp4