製品情報
型式:Antaris Ⅱ/ Antaris MX
医薬、食品、化学、ポリマーなどの品質管理からメソッド開発、分析にも適した近赤外システム
0.8~2.5μm(12500cm-1~4000cm-1)の波長の透過性の高い近赤外領域の光を用いて非破壊で測定します。
水素を含む結合(OH、CH、NHなど)やC=Oなどの官能基情報を得ることができます。
定量やクラスター分析などを行なうことを主な目的とする手法です。
・ケミカルインダストリー、化学素材開発
→水酸基価の定量。滴定やカールフィッシャーの代替として
・食品農業分野
→農産物検査法に基づく標準計測方法で水分、たんぱく質の公定法の一つとして採用されている
・医薬品業界
→湿式化学法やクロマトグラフィー技術(HPLC、GC)に代わる迅速な手法として
・その他
→ケルダール法によるタンパク質分析の代替手法(前処理や試薬・溶媒が不要)
など、幅広い分野
・迅速かつ非破壊で分析が可能。
・溶媒を使う必要がなく、そのままの状態で原料識別や多成分系の同時定量が可能。
・ファイバーの利用により、リモートでモニターすることも可能。
・Antaris Ⅱ:メソッド開発用システム。
・バリデーションのIQ/OQテストに対応。電子認証に対応。
・GLP/cGMPに対応。FDA CFRソフトウエアガイドラインに対応。
<Antaris Ⅱ システム構成>
ソリッドサンプリングシステム
固体、粉体測定に適した専用サンプリングモジュール。
リキッドアナライザー
透過測定用3ポジションサンプルホルダー。フィルム測定も可能。
タブレットアナライザー
錠剤の成分均一性検査に最適な専用サンプリングモジュール。
ファイバーシステム
倉庫や工場における原料受入検査に最適。
【ケミカルインダストリー】
・石油やガソリン中のオクタン価や硫黄分
・モノマー・ポリマー中の水酸基価、添加剤量、架橋剤
・エステル合成反応における酸価、水酸基価の評価
・ポリウレタン原料ポリオール中の水酸基測定
・PAT(プロセス分析技術)によるオンラインまたはインラインのプロセスモニタリング
・押出成形品(HME:溶融混練)の混合均一性の評価
【製薬】
・原材料の受け入れ検査や凍結乾燥した材料の水分定量
・工程管理(混合均一性の確認)
・API(原薬)に含まれる有効成分の確認、乾燥プロセスのモニタリング
・固体のブレンド均一性の評価に用いられる
【食品・農業】
・小麦粉、スターチ、食用油、食肉等の材料系の定量分析(脂肪・でんぷん・水分・タンパク質など)
・クッキー、チョコレート、チーズ、乳製品等の加工食品系の成分分析
・日本酒、ワイン、醤油などの液体の測定や製粉の確認試験
・バイオ燃料生産の最適化
【大学その他】
・農学系分野
・湿式化学法やクロマトグラフィー分析の代替手段
・液晶や半導体製造ラインの洗浄液管理、成分濃度測定
・紙・パルプの苛性化率評価