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製品情報

製品詳細

ラマン顕微鏡

XploRA PLUS

商品コード:394105

型式:XploRA PLUS

本体

ラマンスペクトル

イメージング結果

共焦点3Dイメージング

暗視野観察

構造解析

DLC評価

TERS

in situ測定

ParticleFinder.

  • ラマン顕微鏡(XploRA PLUS)

製品概要

リーズナブルなエントリーモデルのラマン顕微鏡

ラマン顕微鏡(XploRA PLUS)の特徴

製品概要

ラマン顕微鏡XploRA PLUSから得られるラマンスペクトルにより、物質濃度や含有量、分子の構造、さらには変形・応力などの構造変化など、様々な情報が得られます。
具体的に、ラマンスペクトルから下記の情報を得ることが出来ます。
・スペクトル強度:化学物質の濃度・含有量、結晶方位、欠陥など
・ピーク位置:分子・格子構造など
・ピーク位置シフト:変形・応力/歪・温度など
・スペクトル幅:結晶性・異方性・欠陥・ドーパント濃度など
・強度比:相対濃度・含有量など
・偏光:結晶方位、配向性


したがって、ラマン顕微鏡XploRA PLUSを使うことで、半導体性能の向上、電池用電極スラリーの歩留まり評価、材料の品質チェック、錠剤中の薬効成分の分布評価などが可能です。


高速ラマンイメージング機構:SWIFT

従来のマッピングと異なり、検出器データの読み込みとXYステージ移動を並行処理してデッドタイムを最小化することで高速イメージングを可能としています(SWIFT)。
さらに、高感度・低ノイズで高速取り込みが可能な検出器Synapse EMCCDと組合わせることで(SWIFT XS)、露光時間を1ポイント1m秒以下にまで短く出来ます。

3Dマッピング

共焦点ラマンイメージング光学系により、非破壊で三次元で構造分析が可能です。
試料の二次元スライスのZ-stack(焦点面を少しずつずらして取り込んだ画像の再構成)に加え、結果として三次元それぞれのピクセルに関連した完全なラマンスペクトルも得ることも可能です。
さらに、全角度からのビューも可能です。

アプリケーションデータ

・暗視野観察を使った異物の位置特定と分析
試料を均一な光で照らして透過光を観察する明視野観察では微小な傷や異物が付着したウエハ、透明なガラス・フィルム、細胞観察など測定したい箇所が見えない場合があります。
XploRA PLUSは暗視野対物レンズを搭載することで傷や異物などを特定してポイントを絞って分析可能です。



~観察オプション~
・微分干渉‐ 試料の微細な凹凸の観察
・偏光観察‐ ガラス材料・鉱物など偏光特性のある試料観察
・蛍光観察‐蛍光物質を標識した生体分子など
位相差観察‐ 透明なサンプルや生体試料観察

・構造解析
ラマン分光分析であれば同じ化学式でも、構造の違いを分子特有の異なるスペクトルとして検出します。




・DLCの膜質評価
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)は、高硬度、低摩擦係数、耐摩耗性であるため、自動車部品の摺動部などに使用されます。
XploRA PLUSは非破壊・非接触でGバンドとDバンドのピーク強度比やピーク位置を確認でき、DLCの膜質(結晶性)を簡単に評価出来ます。
また、サブミクロン空間分解能で構造解析も可能です。




・チップ増強ラマン分光(Tip Enhanced Raman Spectroscopy: TERS)
AFMとの複合により、高感度、高分解能でケミカルイメージが取得できます。




・二次電池用のin situ測定
二次電池用のin situを用いて密閉状態で充放電しながらラマン分析が可能です。


粒子解析:ParticleFinder

専用ソフトウェアParticleFinderは数百~数千個の粒子の位置を光学イメージからすばやく検出し、粒子サイズ、形状、ラマンスペクトルによる化学組成情報を関連づけて、自動で測定できます。

~特徴~
・数秒で粒子の位置を自動で検出・分析
・統計解析結果に基づき、粒子の選別を容易に実行
・化学組成分析が得意なラマン分光で、高精度なデータを収集
・ワンクリックで単一の粒子、全体の粒子マッピングについてもラマン測定が完了

ラマン顕微鏡XploRA PLUSの活用例

ラマン分光は、化学、電池、カーボン材料、製薬などの様々な分野で使用されています。
下記のような評価に有効です。

・半導体:応力、不純物、超格子構造と欠陥の研究、ヘテロ構造、ドーピング効果、超電導体、フォトルミネッセンスなど
・ポリマー:多形同定、ブレンド材料の分布状態解析、モノマーおよび異性体の分析、結晶性、配向性、多層構造、重合反応のモニタリング、複合材料の解析、純度および欠陥の研究、酸化、エージングなど
・炭素材料:DLC(Diamond Like Carbon)、フラーレン/ナノチューブの特徴付けダイヤモンド、グラファイト、炭素薄膜品質分析、ハードディスクコーティングの分析、複合材料および繊維など
・化学:相転移、触媒、腐蝕、酸化、電気化学、固体潤滑剤、シリコン化合物、エマルジョン、水の化学、溶媒解析など
・物理:セラミックス、応力、不純物、引張り強度、ガラス、損傷など
・薄膜:生体膜、LB膜、DLC/ダイヤモンドコーティング、フィルムの酸化、保護膜など
・地質学、鉱物学、宝石:鉱物に内包されたガスや液体、宝石、相転移、極限条件(温度、圧力など)における鉱物の度挙動、鉱物の結晶構造など

主な仕様

仕様


商品コード 394105
型式 XploRA PLUS
価格(税抜) 15,600,000円~