北川鉄工所には、工作機器、産業機械、金属素形材分野で培ってきました素材・機械・制御と幅広い技術あります。
これらの技術を有機的に結びつける強みを活かし、理化学機器分野でも新たな価値をお届けしていきます。
微小重力環境細胞培養装置「Zeromo」のご紹介
「背景」
宇宙飛行士が宇宙ステーションに滞在すると、筋が萎縮し骨密度が低下することが知られています。
また、マウスの受精卵は、微小重力環境下では成長速度に影響があると報告もあり、動物や植物は、重力の影響を受け成長していると言われております。
微小重力が生物に与える影響について、宇宙ステーションへ生物を持ち込み研究が行われていますが、費用的な負担もあるため、模擬的に微小重力環境を
生成できる「Zeromo」を使用した基礎研究も注目されています。
「特長」
Zeromoは2軸機構になっており、試料を三次元で回転させることにより、重力を均等に分散させて模擬的に微小重力環境を作ります。
また、微小重力だけではなく、1軸回転により遠心力で2～5Gの過重力環境も生成できる機能もあります。
重力応答の研究者だけではなく、ストレス応答、物理刺激などをキーワードとして動物細胞（間葉系幹細胞、筋芽細胞、iPS細胞等）、
植物（シロイヌイナズナ、コケ等）、微生物（大腸菌等）、魚類（ゼブラフィッシュ、メダカ）など広い分野で研究が進められています。
研究内容のご紹介
◇動物細胞
間葉系幹細胞の培養を、Zeromoと通常培養で比較したところ、微小重力環境下（Zeromo）では、未分化を保ちながら、
増殖を速める結果が得られています。
◇植物
植物をZeromoに搭載して生育したところ、宇宙ステーションと同様に芽や根が様々な方向へ伸長していく結果
が得られています。
試料によって、Zeromoに搭載する方法は様々で、試料にあった搭載ラックや固定具、実験方法をご提案させて頂きます。
また、デモ機をご準備しており、お客様の研究でZeromoが有用か確認することも可能です。
お気軽にご相談下さい。
