このたびベックマン・コールター株式会社との共催により、米国アムジェン社、ゾーマ社、モルフォテック社の研究者による「抗体医薬品開発」に関する技術セミナーを開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。 近年、新しい創薬ターゲット発掘の流れのひとつとして、抗体医薬品が注目されています。 ヒト化抗体・ヒト抗体の作成が容易になるとともに抗原性の問題が回避され、臨床応用においては著しい有効性を示すなど、抗体医薬品は多大な可能性を秘めています。 一方でこの開発においては生産性の高い細胞クローンを調整・確保し、それから得られるタンパク質の多角的評価を品質管理含めて適確に進める必要があり、多大な労力を要するのも事実です。 本セミナーでは、効率的なクローン獲得のための細胞試験自動化技術、糖タンパク質解析・評価目的のキャピラリー電気泳動技術について、抗体医薬品開発を推進するアムジェン社、ゾーマ社、モルフォテック社の研究者が、その応用例を直接ご紹介します。 ご多忙中とは存じますが、是非ともご参加賜わりますようお願い申し上げます。 |
※ 当日ご来臨の節は、名刺をお持ちくださいますようお願い申し上げます。 |
■講演プログラム |
時間 | 演題 | 講演者 |
12:30~12:35 | 開会の挨拶 | |
12:35~13:30 | アムジェン社におけるキャピラリー電気泳動法の応用 Application of Capillary Electrophoresis at Amgen
キャピラリー電気泳動法は、生物製剤の評価試験において不可欠な技術であり、製剤の品質・純度・安定性に関して貴重な情報を提供している。本講演では、アムジェン社におけるキャピラリー電気泳動法の応用事例から、品質管理・安定性試験・工程管理を目的としたキャピラリーSDSゲル電気泳動・キャピラリー等電点電気泳動・キャピラリーゾーン泳動・糖鎖解析応用を実データとともに取り上げる。 |
アムジェン社 Amy Guo, Ph.D. Senior Scientist Amgen Inc., Seattle, WA USA |
13:30~14:25 | バイオ医薬後発品エリスロポイエチンと、革新的なEpoetin Alfaとの分析比較 Analytical Comparison of Attempted Erythropoietin Copies from Around the World with Innovator Product Epoetin Alfa 韓国・中国・インド・ラテンアメリカ地域で製造されたバイオ医薬後発品γヒトエリスロポイエチンと、アムジェン社の革新的製品Epoetin Alfaの、糖鎖構造・立体構造相同性・生物活性・凝集・分解精製物などの比較について、キャピラリー電気泳動法他の手法による解析結果を報告する。得られたデータは、異なる細胞系や製造過程に基づく潜在的な生物物理学的矛盾を示唆し、前臨床試験及び臨床試験拡張の必要性を支持するものであった。 |
アムジェン社 SungAe Suhr Park, Ph.D. Senior Scientist Amgen Inc., Thousand Oaks, CA USA |
14:25~14:40 | 休 憩 | |
14:40~15:35 | キャピラリー電気泳動法応用による抗体医薬品開発サイクルの短縮 Use of Capillary Electrophoresis to Reduce Development Cycle Timelines 開発サイクルのスピードアップのためにゾーマ社では、治療目的のレコンビナントモノクローナル抗体開発・製造において、キャピラリー電気泳動法がクローン選択・発現モニタリング・精製工程管理・安定性試験・品質管理・社内企画試験/評価に統合的に活用されている。本講演では、等電点の異なるアイソフォームの多様性解析を目的としたキャピラリーゾーン泳動及びキャピラリー等電点電気泳動について特に考察する。 |
ゾーマ社 Larry Rose, Ph.D. Associate Director, Analytical Development XOMA (US) LLC, Berkeley, CA USA |
15:35~16:55 | ヒト抗体医薬品開発とラボオートメーション Therapeutic Human Antibody Discovery and Lab Automation 低分子医薬品における新規化合物発見の減少に呼応して、製薬企業のモノクローナル抗体医薬品への傾注は著しいものがある。 モルフォテック社は、新規ヒト抗体医薬品の探索においてモルフォドーマ及びライブラドーマ技術を開発、これらの技術により精製ヒトBリンパ球の体外における免疫化や、患者由来の抗原刺激されたB細胞の精製を行い、得られたBリンパ球を細胞融合し、96ウェルフォーマットにおいてひとつずつ分けて培養の後、ハイスループットアッセイ系でのスクリーニングで、要求されるヒト抗体の産生細胞を効率的に選別している。 ラボオートメーション技術により効率的・生産的に実現されたこの方法により、がん・感染症・成長因子に対するヒト抗体医薬品候補を複数入手できた。 |
モルフォテック社 Qimin Chao, Ph.D. Assistant Director, Lead Discovery Morphotek Inc., Exton, PA, USA |
16:55~17:00 | 閉会の挨拶 | - |
本件に関するお問い合わせ先 |
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