製品情報
多検体の細胞培養モニタリングを、高スループットと自動化で効率化
細胞培養プロセスの開発や製造では、培養条件やバイオリアクターの増加に伴い、測定対象となるサンプル数や分析項目も増えていきます。グルコースやグルタミンなどの培地成分、乳酸やアンモニアなどの代謝産物、IgGなどの生成物を継続的に確認するには多くの分析作業が必要となり、サンプルの希釈や分注を手作業で行う現場では、測定件数の増加が担当者の負担に直結します。さらに、分析結果の確認が遅れることで、フィード条件の変更や培養工程に関する判断のタイミングを逃す可能性があるほか、作業者による操作の違いも測定業務を標準化するうえでの課題となります。
Cedex Bio HT アナライザは、こうした多検体分析に対応するハイスループット分析装置です。サンプルの自動希釈や連続測定、バーコードによるサンプル管理を通じて、細胞培養および微生物発酵における培地成分、代謝産物、生成物の分析を効率化し、作業負担の軽減とワークフローの標準化を支援します。
多数のサンプルを効率的に測定
1時間当たり150~300テストの処理能力を備え、複数の培養条件やバイオリアクターから採取したサンプルをまとめて分析できます。サンプルラックには最大90本のチューブをセットでき、96ウェルプレートとサンプルラックを組み合わせた構成では、最大126サンプルの連続測定にも対応します。
測定件数が多いプロセス開発や製造工程において、サンプルの入れ替えや装置待ちを減らし、分析結果をより迅速に培養条件の検討へ反映できます。
希釈工程を自動化し、手作業を軽減
測定項目やサンプル濃度に合わせて希釈条件を設定でき、装置上で自動的に処理されます。手作業による希釈や分注を減らすことで、担当者の作業時間を短縮するとともに、操作の違いによるばらつきの抑制にもつながります。
多くのサンプルを同じ手順で処理できるため、分析ワークフローの標準化を進めたい現場にも適しています。
最大32個の試薬カセットを搭載
装置内には最大32個の試薬カセットを搭載でき、培地成分、代謝産物、生成物など、複数項目の測定を一つのシステムに集約できます。測定項目を変更するたびに試薬を交換する必要が少なく、さまざまな分析を連続して行う場合も効率的です。
試薬区画は温度管理されているため、日常的に使用する試薬を装置内に保持しながら、必要なタイミングで測定を開始できます。
96ウェルプレートを使用した分析に対応
96ウェルアップグレードキットを使用することで、サンプルチューブだけでなく、96ウェルプレートからのサンプル供給にも対応します。マイクロバイオリアクターなどを用いた培養条件のスクリーニングでは、多数のサンプルをプレート形式で管理したまま分析工程へ移行できます。
サンプル情報や測定オーダーを効率的に管理できるため、多条件・多検体の実験を繰り返すプロセス開発にも有効です。
自動サンプリングシステムとの連携
Cedex Bio HT アナライザは、自動サンプリング装置やピペッティングロボット、データ管理システムなどと組み合わせた運用にも対応します。バイオリアクターからのサンプル採取、分析、結果管理を連携させることで、手作業の削減だけでなく、測定スケジュールに沿った安定したプロセスモニタリングが可能になります。
将来的なラボオートメーションや、培養データを活用したフィードバック制御を検討している施設にも適したシステムです。
Cedexシリーズは、細胞培養や微生物発酵における培地成分、代謝産物、生成物を、一つのプラットフォームで測定できます。
| 分類 | 主な測定項目 |
|---|---|
| 培地成分・基質 | グルコース、グルタミン、グルタミン酸、Ala-Gln、カルシウム、マグネシウム、リン酸、カリウム、ナトリウムなど |
| 代謝産物 | 乳酸、アンモニア、酢酸、ギ酸、LDH、尿素、浸透圧計算値など |
| 生成物・培養指標 | Human IgG、Mouse IgG、Ig Fab、Optical Density、Total Proteinなど |
・複数のバイオリアクターを並行して運用している
・1日に測定するサンプル数や分析項目が多い
・96ウェルプレートを使用して培養条件を検討している
・サンプルの希釈や分注を自動化したい
・夜間を含む長時間の連続測定を行いたい
・自動サンプリングやデータ管理システムとの連携を検討している
紹介動画