製品情報
型式:Xevo TQ Absolute XR
最上級の性能と頑健性、持続可能性が融合
Xevo TQ Absolute XR は、汚染に対する高い耐性を備えた StepWave XR イオンガイド を搭載しており、従来機種と比較して長時間にわたり安定した稼働が可能です。
下図は、複雑なマトリックス(魚の飼料)中に含まれる残留農薬の多成分一斉分析の一例です。
従来のモデル(Xevo TQ Absolute)では、約 1,500 ~ 2,000 回の注入後に高質量イオンによる四重極への帯電の兆候が現れ始めました。一方、Xevo TQ Absolute XR では、12,000 回以上の注入を行ってもシステム性能が維持されており、従来の 6 倍 に相当するサンプル数の分析が可能でした。
Xevo TQ Absolute XR は、平均的なハイエンドの MS/MS システムと比較して、小型で、エネルギー消費が少ない装置です。電気とガスの消費量、熱発生量の低減によって、ラボが環境に及ぼす影響と運用コストを削減することができます。
1 平均的なハイエンド MS/MS* :Xevo TQ Absolute XR 装置の代替となるハイエンド製品の代表的な値
2 消費量が最高のハイエンド MS/MS* :Xevo TQ Absolute XR 装置の代替となるハイエンド製品の最高値
迅速かつ簡単に交換できるイオン源オプションが豊富で、1 台の MS を多様なアプリケーションに利用可能です。
UniSpray - エレクトロスプレーイオン化(ESI)、大気圧化学イオン化(APCI)、大気圧光イオン化(APPI)と比較して、より広い範囲の化合物をイオン化できます。分析種ごとにイオン源を交換する必要がなくなり、時間の節約とラボの効率向上に寄与します。また、感度、精度の向上、マトリックス効果低減の可能性があります。
APGC - GCで一般的に用いられるEI 等に比べてソフトなイオン化を行います。フラグメンテーションが少く、分子関連イオンが豊富に得られるため、化合物の同定および確認において選択性、感度、信頼性が向上します。安全・安価な窒素キャリアガス環境下でも高感度を維持した分析が可能で、EI イオン源のような焦げ付きがないため、メンテナンスも容易です。
DESI XS - サンプル前処理が不要で、サンプル表面から分子情報を直接取得します。Xevo TQ Absolute XR との組み合わせにより、高感度かつ迅速で選択性の高い分子局在の可視化と定量を行うことができます。