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製品情報

製品詳細

超小型 高速VGA非冷却カメラ

C-RED3

型式:C-RED3

  • 超小型 高速VGA非冷却カメラ(C-RED3)

製品概要

短時間露光アプリケーション向け

超小型 高速VGA非冷却カメラ(C-RED3)の特徴

製品概要

C-RED 3は、短時間露光用途向けに特別に設計された、超小型の高速VGA非冷却カメラで、短波赤外(SWIR)画像の撮影用です。高解像度を実現するために、15μmのピクセルピッチを持つ 640 x 512 InGaAs PINフォトダイオード検出器を使用しており、5μs未満の積分パルスを持つ電子シャッターを内蔵しています。

特長

  • 底面、側面、前面に穴が開いているため、システムに簡単に組み込むことが出来ます。また、対物レンズ用のCマウント/CSマウント/Tマウントの光学インターフェースを備えています。
  • 制御されていないカメラでは必然的に高くなる暗電流を、非常に高いフレームレートによって補正します。ウィンドウ(ROI)モードでより高いフレームレート(最大32,066 fps)で使用すると、暗電流は完全に無視出来るレベルになります。
  • 温度や露光時間のばらつきによるダークフレームへの影響を補正するために、C-RED 3は適応補正を備えています。ダークフレームはカメラのファームウェアによって自動的に計算されます。この機能により、複数回の実験的なバイアス/ダーク取得が不要となり、実験やワークフローが簡素化されます。
  • フルフレームモードで5μsより短い積分パルスを持つ電子シャッターを組み込んでいます。
  • ウィンドウモードでは、非常に低いノイズを維持しながら、より高速な画像レートを実現出来ます。これは、限られた数のモードが補正されるFSOアプリケーションでは必要なピクセル数も少なく、この機能が特に有効です。
  • フルフレームモードで600fpsで動作可能です。ROIモードではフレームレートは最大数kHzまで増加します(例:64×64ピクセルのROIでは9.5kHz)。
  • 通常読み出しモードのフルフレームにおける統合終了からCameraLinkの最初の有効データまでの遅延は22.2μs(デフォルト)で、7.4μsまで短縮出来ます。
  • 内部および外部トリガーにより、カメラをFSOおよびAOシステム(レーザー、コンピュータなど)の残りの部分に最適に接続することが出来ます。

使用例

  • 品質・生産管理:SWIR(短波赤外)イメージングは、素材の識別や欠陥の検出を可能にする高コントラストな画像生成や、人の目には不透明なコーティングや容器を透過し内部の可視が出来るため、品質・生産管理での利用に適しています。例えば、内部水分量や充填量、偽造防止コードの確認などに用いることが出来ます。
  • 監視および安全対策:煙、もや、霧などの厳しい大気条件を見通すことが出来、可視光画像と比べて、コントラストが大幅に向上するため、安全対策や監視用途に最適です。また、低照度環境でも高い感度を発揮し、夜間の視認にも対応可能です
  • レーザービームプロファイリング:レーザー光の空間的な特性を測定・解析するための技術であり、ビームの強度分布や形状、サイズなどの情報が得られます。これより、レーザーの性能評価や挙動解析、時間的変化の観察などに用いることが出来ます。



黒豆にプラスチック製のハエや数枚の四角い段ボール片が混入している様子を、可視光およびSWIR(900~1700 nm)帯域で撮影した画像

(SWIRレンズ16 mm、非冷却、非安定化、低ゲイン設定)




霧のかかった田園風景を、可視光およびSWIR(900~1700 nm)帯域で撮影した画像

(SWIRレンズ16 mm、非冷却、非安定化、低ゲイン設定)




トップハット型レーザー出力分布

C-RED3仕様

モデルC-RED3
センサーサイズ640 × 512 ピクセル
ピクセルピッチ15µm
フルフレーム最大速度600 fps
読み出しノイズ(高ゲイン、露光時間50 µs、600 fpsフルフレーム時)45e⁻
量子化ビット数14bit
量子効率(波長1.0~1.65µm)>65%
応答信号による動作ピクセル率(信号が中央値 ±0.3以内、20℃)>99.5%
画像 フルウェル容量低ゲイン:1400ke⁻
中ゲイン:128ke⁻
高ゲイン:33ke⁻
最大速度(32 × 4 最小サイズ)32,066 fps
最大速度(320 × 256)1,779 fps