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製品情報

製品詳細

超高性能科学用カメラプラットフォーム

CB2

型式:CB2

超高性能科学用カメラプラットフォーム(CB2)

  • 超高性能科学用カメラプラットフォーム(CB2)

製品概要

極端に光の少ない長時間露光用途向け

超高性能科学用カメラプラットフォーム(CB2)の特徴

製品概要

Andor CB2は、高感度・高速・グローバルシャッター機能を、広い視野にわたって兼ね備えた超高性能な科学用カメラプラットフォームです。極めて低い暗電流により、CB2は光が非常に少ない環境での長時間露光アプリケーションにも適しています。

特長

  • Andor CB2 24Bモデルは、高感度の裏面照射型2,450万画素センサーを搭載し、高解像度で広視野の撮影を実現します。
  • CoaXPress 2.0またはGigEインターフェースを採用しており、長距離でも非常に低遅延かつ安定したデータ転送が可能です。標準でCマウントを搭載し、TFLマウントもオプション対応で、より長い光学系にも対応できます。
  • 従来のsCMOSカメラでは対応が難しい発光測定や天体観測といった長時間露光用途に非常に適しています。数秒から数分にわたる露光では、主なノイズ源は暗電流となりますが、CB2 24Bはセンサー性能を最大限に活かすよう設計されており、熱電冷却(TE)によりセンサー温度を-20°Cまで冷却することで、暗電流をわずか0.0015e⁻/ピクセル/秒にまで低減しています。
  • 暗電流0.0015e⁻/ピクセル/秒という値は、一般的なsCMOSカメラと比べて100~1000分の1に相当し、深冷CCDカメラに匹敵するレベルの低ノイズ性能を実現しています。そのため、-40°Cの環境下でも動作可能で、高地や厳しい環境での使用にも適しています。
  • 高速撮影用途にも非常に適しており、フル解像度で74 fps(12ビット)、2×2ピクセルビニング時には最大283 fpsの撮影が可能です。

使用例

  • ライフサイエンス:イオンイメージングでは、イオン濃度に応答する蛍光色素や遺伝子導入型タンパク質によりカルシウムやマグネシウムの動態・局在を高速かつ高感度なセンサーで観察する必要があります。CB2 24Bは、高感度グローバルシャッターと高速撮影性能(最大283 fps)を備え、視野全体にわたる正確な時間分解能を実現します。
  • ライフサイエンス:細胞運動の観察では、グローバルシャッターと高速イメージング機能により、動きのある現象をブレなく捉えることができます。さらに、柔軟なオンチップビニング機能を備えた2,450万画素の高解像度センサーにより、10倍から60倍までの倍率で高精細な画像を取得することが可能です。
  • 天文学:広い視野、高解像度、高感度を備えており、広い空の領域を継続的に監視し、光度や位置の変動を追跡することが求められる、スペースドメインアウェアネス(宇宙領域認識)や系外惑星の発見、地球近傍天体(NEO)の検出に最適です。直接的な可視観測はもちろん、掩蔽(えんぺい)法による観測にも使用できます。
  • 天文学:大気の揺らぎを瞬間的に「凍結」させるラッキーイメージングやスペックルイメージングといった技術に利用できます。これらの技術を使うことで、地上望遠鏡における高解像度画像の取得が、広視野にわたって可能になります。



左:イオンイメージング 右:細胞運動





左:宇宙領域把握 右:ラッキーイメージング

CB2仕様

モデルCB2
センサータイプ裏面照射型積層センサー
有効画素数(H × V)5328 × 4608 CMOS、24.5 メガピクセル
センサーサイズ5.48µm(2×2オンチップビニング時)
ピクセルピッチ2.74µm
センサー対角線長19.3mm
シャッターアーキテクチャグローバルシャッター
最大QE効率74.5%
画像 フルウェル容量

(低ゲイン、0 dB)
9,500e-
読み出しノイズ
(12ビット、24dBアナログゲイン時)
1.3e-
空冷冷却0℃(周囲温度25℃時)
液冷冷却-20℃(冷却液25℃時)
暗電流0.0015e⁻/p/s(-20°C)
フレーム速度(CoaXPress Camera)12ビット:74 fps
16ビット HDR:37 fps
2×2ビニング・12ビット:283fps
2×2ビニング・16ビット HDR:非対応(n/a)
フレーム速度(GigE VISION Camera)12ビット:32 fps
16ビット HDR:24 fps