可視域の要求の厳しいイメージング用途向け

超高感度科学用CMOSカメラ（CB1シリーズ）の特徴

製品概要

CB1シリーズは、可視域（400～1000 nm）の要求の厳しいイメージング用途向けに特別に設計された超高性能の科学用CMOSカメラです。ハイエンドの低照度可視用途向けに、柔軟性のある高速、低ノイズ、グローバルシャッターの「スナップショット」カメラを求める科学者のニーズから誕生しました。新世代のソニー CMOS Pregius™ センサーを搭載したこのカメラは、妥協のない高フレームレートと高感度を実現しています。

特長

• グローバルシャッター構造のシリコンベースCMOSモノクロセンサーを搭載。
• 長距離ケーブルに対応する2つの高スループットインターフェースが搭載されています。
  10ギガビットイーサネット（10 GigE）とCoaXPressです。10ギガビットイーサネット（10 GigE）は、GigE Visionプロトコルとイーサネットケーブルを使用したデータ転送を可能にします。CoaXPressはリアルタイム処理に最適化されています。2つの同期コネクタにより、周辺機器の制御が可能です。
• ソニーのPregius™センサーの高度なサーマル化を提供する唯一のカメラで、これにより最適なノイズ性能とセンサーの安定した位置が保証されます。内蔵ファンにより、0℃までの空冷による安定化が実現します。冷却プレートを併用することで、温度差をさらに広げることができます。
• CSマウントのネイティブインターフェースを備えており、Cマウントアダプターが付属しています。
• ビット深度または速度のいずれかを最適化するために、8ビットと12ビットの両方のモードが利用可能です。

使用例

• 天文学：CB1シリーズはレーザーガイド星（LGS）波面センサーを用いた天文学用途のために開発されました。用途としては、宇宙ゴミの追跡、適応光学を用いた衛星追跡、地上ベースの宇宙状況把握（SSA）、宇宙ゴミの軌道離脱などが含まれます。
• 先端産業：CB1シリーズは産業用途向けに設計されており、その性能は科学用カメラへの統合によって最適化されています。このユニークな組み合わせにより、半導体検査、光学部品の品質監視、故障解析、太陽電池パネルの検査などのハイエンド産業への応用可能性が高まります。
• ライフサイエンス：蛍光および生物発光イメージング（超解像局在顕微鏡を含む）では、フルオロフォアからの微弱な発光を検出するために高感度カメラが求められます。CB1シリーズはワイドフィールド顕微鏡にも使用可能であり、たとえばハイコンテントおよびハイスループットスクリーニング、DNA解析や法医学分析、生体認証などにも応用できます。
• 研究開発：CB1シリーズは、さまざまな研究用途において有益です。動作解析や粒子画像流速測定（PIV）などの動的研究では、グローバルシャッター構造により、動きによるアーティファクトが発生せず、高解像度かつ高速な撮像が可能になります。