製品情報
システム組み込み向け モジュール拡張型データロガー
● 計測システムに合わせて、柔軟に計測モジュールを拡張できる
● データロガー(本体)1台につき、最大10台の計測モジュールを接続できる
● 【LR8102】本体間サンプリング同期によるチャネル拡張に対応。リアルタイム高速データ転送に対応
効率的なエネルギー利用、eモビリティーの技術進歩の中で、計測システムも多くのことを求められます。
HIOKIのデータロガーは、高電圧システムの安全性確保、膨大な数の計測チャネルへの対応、上位システムとのデータ連携など、計測システムにとっての課題をアドバンテージに変えるソリューションを提供します。
この画期的なデータロガーシステムは、マルチチャネル対応や高電圧対応を実現しつつ、パワーアナライザクラスの高精度を維持します。組み込みアプリケーションに最適で、省エネ製品の評価に欠かせない存在です。
このシステムは、高精度の電力と温度測定を統合し、温度、電力消費、電力変換効率に関する包括的なデータを提供します。
主要な特長
・高精度:高電圧、高電流、高電力測定において、パワーアナライザクラスの精度を誇る
・拡張性と多機能性:電圧と温度は最大3000チャネル、電力測定は120チャネルまで対応
・高速性:データ更新間隔は、わずか5 ms
・高精度電流センサー: 最大2000 Aまでの電流測定ができる
PVインバーターの中でもストリングインバーターは、エネルギーの効率的な運用のため、高電圧化と入力系統の増加が進んでいます。その生産ラインでは、高電圧への対応、測定点の増加に応じた拡張性、検査設備の省スペース化が求められます。これらの要求を満たすため、電力計測モジュール M7103が開発されました。
PVインバーター生産ラインに最適なモジュールタイプの電力計
モジュール | 電力計測モジュール M7103 |
対地間最大定格電圧z | DC 1000 V, AC 1000 V (CAT III)DC 1500 V, AC 1000 V (CAT II) |
計測レンジ | 電圧: 6 V ~ 1500 V (8レンジ) 電流: 40 mA ~ 2000 A (6 レンジ,センサーによる) |
チャネル数 | 3ch/台 |
サンプリング速度 | 最速 5 ms |
さらに詳しく | M7103はこちら |
バッテリーパックは、直列に接続された多数のバッテリーセルにより構成されています。セルの特性のばらつきがバッテリーパック全体の性能低下を招くため、セル単位で電圧や温度の挙動を把握することは、極めて重要です。
さらに充放電試験においては、総電圧と総電流を各セルの電圧や温度と同期して計測し、バッテリーパック全体の特性を包括的に評価することが求められます。
一方、電気自動車に搭載するバッテリーの高電圧化が進んでいます。バッテリーの電圧は400 Vから800 Vへ実用が進んでおり、このような高電圧バッテリーパックの充放電試験でバッテリーセルの電圧や温度を安全に測定するためには、計測器の対地間電圧とモジュール間電圧が重要になります。
バッテリーパックのスタックセル電圧測定、セル生産ラインでの充放電試験に最適なモジュール
モジュール | 電圧・温度モジュール M7100 | 電圧・温度モジュール M7102 |
バッテリーパック | 600 V~1500 V向け | 600 V以下向け |
対地間最大定格電圧 | DC 1500 V, AC 1000 V (CAT II) | DC 600 V, AC 600 V (CAT II) |
モジュール間最大定格電圧 | DC 1500 V, AC 1000 V | DC 600 V, AC 600 V |
最大チャネル数 | 15ch/台 | 30ch/台 |
サンプリング速度 | 最速 5 ms | 最速 10 ms |
さらに詳しく | M7100はこちら | M7102はこちら |
共通の機能
・計測モジュールを最大10台接続
・SDカード、USBメモリーにデータ保存
・通信コマンドで制御、データ転送
LR8102 (高機能モデル) の機能
・UDPによるデータ出力
最速5 ms間隔で1サンプリングずつリアルタイムに測定データを出力します。
HILSのようなリアルタイム処理が求められる場合に利用できます。
・複数本体を同期して測定
オプションの光接続ケーブル L6101 (1 m)または光接続ケーブル L6102 (10 m) で同期測定ができます。
サンプリング同期したすべての本体の測定データは、プライマリー器のLAN2から出力できます。
・CANによるデータ出力
CAN (Controller Area Network) で測定値を出力できます。
バッテリーマネジメントシステム (BMS) のような車載デバイスの情報とのデータ統合に利用できます。
型式 | LR8102 |
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接続可能モジュール | [オプション] > [計測モジュール] を参照 |
最大モジュール接続台数 | 10台 |
最大同期可能台数 | 10台 (光接続ケーブルが必要) |
電源 | ACアダプタ : ACアダプター Z1016 (DC 12 V ±10%で駆動) 外部電源 : DC 10 V ~ 30 V AC電源モジュール M1100 : 電力計測モジュール M7103 使用時に必ず必要 |
使用温湿度範囲 | −10℃~50℃, 80% RH以下 (結露しないこと) |
LANポート数 | 2 |
通信インターフェイス | 【LAN1 機能】 Logger Utilityによるデータ収集、記録条件設定 Logger UtilityによるIPアドレスの初期設定 通信コマンドによる設定、記録制御 FTPサーバーによるデータ手動取得 FTPデータ自動送信 (FTPクライアント) HTTPサーバー機能 XCP on Ethernet (TCP) NTPクライアント機能 【LAN2機能】 XCP on Ethernet (UDP) 測定データをUDPで出力 |
外部メディア | パルス/ロジック入力 (1), 外部サンプリング入力 (1), 外部入出力 (4), 警報出力 (4), GND端子 (5), CANインターフェイス (1) |
外部制御端子 | パルス/ロジック入力 (1), 外部サンプリング入力 (1), 外部入出力 (4), 警報出力 (4), GND端子 (5) |
付属品 | 使用上の注意 ×1, スタートアップガイド ×1, DVD ×1 (スタートアップガイド, 取扱説明書 詳細編, ロガーユーティリティ, ロガーユーティリティ取扱説明書, CANエディタ, CANエディタ取扱説明書, 通信コマンド取扱説明書) ※本体にはACアダプタが付属しません。別売(オプション)のACアダプタ Z1016, 電源ケープル L1012, AC電源モジュール M1100のいずれかをご選定ください。 なお、M7103 を組み合わせる場合は、AC電源モジュール M1100が必要です。 |
価格(税抜) | 400,000円~ |