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製品情報

製品詳細

非接触CANセンサ 単品, CAN FD / CAN対応|HIOKI

SP7002

型式:SP7002

非接触CANセンサ 単品, CAN FD / CAN対応|HIOKI(SP7002)

  • 非接触CANセンサ 単品, CAN FD / CAN対応|HIOKI(SP7002)

製品概要

ケーブル被覆の上から挟むだけでCAN 信号を簡単取得

非接触CANセンサ 単品, CAN FD / CAN対応|HIOKI(SP7002)の特徴

製品概要

● CAN FD/CANデータを取りたいとき、ケーブル被覆の上からサッと挟むだけで即座に信号取得
● CANバスやECUに影響を与えない
● 信頼性が求められる開発・評価シーンに対応

取得困難な車両のCAN FD/CANデータを簡単・即座に取得

自動車の電子制御に欠かせない車載ネットワーク「CAN」の信号を、CANバス(通信線)を加工せずに被覆の上から取得できます。
従来、膨大な工数をかけて行っていたCANバスの加工が不要になり、簡単に即座にCANをモニタリングできるようになります。
車両のケーブルを加工しないため、試験車両(測定対象)に品質面で悪影響を与えることもありません。

非接触CANセンサを使った実測例

非接触CANセンサを使って実車走行測定した様子を動画でご紹介いたします。(1 分40秒)
車内の温度を測定しているアナログデータとCANデータを、メモリハイロガーで同時に波形表示しています。

新方式による劇的な工数削減

サブハーネス不要、被覆の上から挟むだけ。
サブハーネスを製作したり、ケーブルの被覆を剥くことなくCAN信号を取得できます。試験の準備工数を大幅に削減することができます。

簡単セットアップ

1. 片手操作で、センサー先端部を開く
2. 開いた先端を測定対象のケーブルに引っ掛ける
3. 手を離せば、自動的にロックオン

ケーブルを傷めず、簡単・安全に片手操作で測定

片手ワンタッチ操作で先端が開閉します。
狭い場所や奥まった所にあるケーブルも、被覆の上からすばやく挟めます。

お使いのCAN解析システムにそのまま繋がる

CAN出力コネクターのピン配置は業界標準です。Vector社をはじめとするCAN解析システムをすでにお持ちのお客様は、CAN解析システムの入力端子側(D-sub 9pin)に本製品を接続するだけですぐに使用できます。

-40℃〜85℃の温度環境で使用可能

車両の試験で要求される-40℃〜85℃の温度環境でCAN信号を取得できます。

CANバスの極性を気にせず接続も可能

CAN バスの極性(CAN_High/CAN_Low)に対してプローブを逆に接続してしまっても、入力極性自動モード* を用いれば入力極性が自動で切り替わり、正常にCAN 信号を取得できます。

* CANバス負荷率が5%以上のときに機能します。

さまざまな条件に対応できる感度切り替え機能

CAN 信号の振幅がCAN の規格に対して小さい場合や、ケーブルの条件によって信号検出できないときは、「高感度モード*」で検出レベルを広げることができます。

* 通常は、耐振動性や耐ノイズ性が最適化されている「通常モード」を使用してください

ECUのセキュリティロックを引き起こさない

本製品はCANバスの電気特性を変化させない信号取得方式です。CANバスの電気特性の変化を検知してセキュリティロックするECUを搭載していても、ロックを気にせず試験できます。

走行試験を想定した耐振性能

様々な路面環境での走行試験を想定した耐振性能があります。テストコースだけではなく、公道など車両が実際に使用される走行環境下での評価試験においても、CAN信号を安定して取得できます。

耐振動性JIS D 1601: 1995 5.3(1)
1種: 乗用車, 条件: A種 相当, 振動加速度: 45 m/s2 (4.6G)

EV/HVでも使用できる耐ノイズ性能

様々なノイズ環境でのCAN信号取得を想定した耐ノイズ性能があります。そのため、EV/HVなど電装化が進んだ車両においても、CAN信号を安定して取得できます。

車両の改造不要なので公道の走行試験も安心

非接触で信号を取得できるのでCANバスの被覆を加工できない試験に有効です。ADAS(先進運転試験システム)や自動運転の開発で活用いただけます。
CANバスに接続した状態で走行可能です。

接触方式と遜色なくCAN信号を取得

非接触方式でも信号を取りこぼさず、接触方式と同様に正確なCAN信号の取得が可能です。また、CAN信号検出における遅延が130nsと非常に小さく、リアルタイム性を失いません。

CAN FD 高速信号も非接触方式がスタンダード

非接触方式は接触方式と違い、CANバスにプロービングしても元の信号を歪ませずに取得できます。そのため、通信品質低下による通信エラーを引き起こしません。
※CAN FD 対応機種:SP7001

発生頻度の低いイベントも確実に再現

非接触CANセンサはCANバスの電気特性に影響を与えません。非接触方式だけが発生頻度の低いCANのエラーイベントを確実に再現できます。

車両開発のユニットテスト − 車両テスト工程に最適

1. 車両テストの準備・復元工数を削減
サブハーネスの準備やケーブルの加工などの煩雑な準備なしにCANデータを取得できます。また、試験後はセンサの取り外しのみで車両に影響を残さずに作業完了です。

2. 絶縁設計でノイズ印加試験を安全に
ノイズ印加試験などにおいて車載センサやECUの挙動を確認するとき、CAN信号線から絶縁されている本製品は、出力先の接続機器をノイズによる故障や誤動作から保護します。

3. 検証をスムーズに
検証によって搭載部品を変更した際の急な再評価のシーンでも、単体・組み合わせ評価を簡単に行えます。

セントラルゲートウェイを通さず信号取得

車両の故障診断に使用されるOBDⅡ用コネクタから取得できるCAN信号はごく一部に制限されています。車両内のCANバスで本製品を使用することで、全てのCAN信号を取得できます。

電装化と情報量の増加が進む車両の解析に

ADASに代表される安全装備の充実や自動運転車両の普及に伴い、搭載されるECUの数が劇的に増加し、CANバスも複雑化しています。非接触CANセンサを用いれば、複雑化したバスから容易に欲しい情報を取得できます。

主な仕様

仕様


型式 SP7002
検出方式 容量結合信号検出方式 ※裸導体への結線禁止
検出対象ケーブル AVS, AVSSに準拠したケーブル, 外径: φ 1.2 mm~2.0 mm
CH数 1 CH (SP7150), 2 CH (SP7100)
対象通信速度 SP7002: CAN 125 kbit/s ~ 1 Mbit/s
総合遅延時間 130 ns (typical)
CAN終端抵抗 60 Ω (typical) 内蔵
信号出力コネクタ D-sub 9pin FEMALE
使用温湿度範囲 温度: -40°C〜85°C 湿度: -40°C〜60°C, 80% rh以下 (結露しないこと), 60°C〜85°C, 60% rh以下 (結露しないこと)
電源 (1) SP7001-95 またはSP7150 使用時 - USB バスパワー (DC 5 V), 最大定格電力: 8 VA - Z1013 AC アダプタ 定格電源電圧: AC 100 V ~ 240 V, 最大定格電力: 6 VA (AC アダプタ含む), 1 VA (本体のみ) (2) SP7001-90, SP7002-90 またはSP7100 使用時 - Z1008 AC アダプタ 定格電源電圧: AC 100 V ~ 240 V, 最大定格電力: 8 VA (AC アダプタ含む), 3 VA (本体のみ) - 外部電源 定格電源電圧: DC 10 V ~ 30 V, 最大定格電力: 3 VA
価格(税抜) 106,700円