多チャンネル測定をもっと手軽に、もっと早く

絶縁多チャネルハンディロガー（GL860）の特徴

4種類の端子ラインアップ 多チャネルデータロガーGL860

・新たに30ch端子を加え、用途で選べる4端子をラインアップ
・20ch～最大200chまで拡張でき、様々な現象を測定可能
・新たに遠隔操作サービス「G-REMOTE」に対応
・6つの新機能
(サンプリング高速化・メモリループ機能・チャネルコピー機能・アラーム履歴・CH演算強化・Modbus対応)
・オプションの無線LANユニット使用でPCとワイヤレス計測が可能

絶縁マルチファンクション入力

全チャネル絶縁入力方式を採用。さらにマルチファンクション入力に対応しており、さまざまな現象の測定が可能です。
・電圧を測定したい
20ｍV～100Vまで豊富なレンジ搭載

・温度を測定したい
熱電対 : K, J, E, T, R, S, B, N, C（旧W:WRe5-26)
測温抵抗体※（三線式のみ）：Pt100・JPt100・Pt1000(IEC751)
※B-565のみ

・電流（4-20mA）を測定したい
オプションでシャント抵抗250Ωを用意
測定レンジに専用の1-5Vレンジを搭載
シャント抵抗250Ω (B-551)
※スクリューレス端子では使用不可

・デジタルI/Oも装備
オプションの入出力ケーブルを接続することによりデジタルI/Oを使用できます。
入出力ケーブル (B-513)

・湿度を測定したい
オプションで専用湿度センサを用意､センサ用電源も本体から供給、専用の湿度レンジを搭載
湿度センサ (B-530)

用途に応じて選べる4種類の端子ラインアップ

端子仕様比較

最大入力電圧について

高耐圧のB-565をラインアップ。測定用途に合わせて端子ユニットをお選びください。

【B-565】
＜入力端子＋ / － 端子間（A部など）＞
・最大入力電圧：60Vp-p（20mV～2Vレンジ）
　　　　　　　　110Vp-p（5V～100Vレンジ）
＜入力端子 / 入力端子間（B部など）＞
・最大入力電圧：600Vp-p
・耐電圧　　　：600Vp-p
＜入力端子 / GND端子（C部など）＞
・最大入力電圧：300Vp-p
・耐電圧　　　：2300VACms / 1分間


【B-563SL-30 / B-563 / B-563SL】
＜入力端子＋ / － 端子間（A部など）＞
・最大入力電圧：60Vp-p（20mV～2Vレンジ）
　　　　　　　　110Vp-p（5V～100Vレンジ）
＜入力端子 / 入力端子間（B部など）＞
・最大入力電圧：60Vp-p
・耐電圧　　　：350Vp-p / 1分間
＜入力端子 / GND端子（C部など）＞
・最大入力電圧：60Vp-p
・耐電圧　　　：350Vp-p / 1分間

アナログ信号入力ポートのチャネル拡張

端子台のチャネル数は20chから最大200chまで、20chまたは30chごとに拡張が可能です。

●チャネル拡張例
(20ch/30ch仕様の場合)



(例：40ch以上で使用する場合 ※B-565を使用)


チャネル拡張例(各オプション必要台数)
(※20ch端子、30ch端子の混在を想定)


※1 B-565/B-563SL-30/B-563/B-563SLは混在が可能ですが、
・混在時の耐圧はB-563SL-30/B-563/B-563SLの耐圧となります。
・混在時の精度は各端子の精度となります。

●拡張端子接続ケーブル (50cm / 2mの2種類) を使用して本体－端子間または、端子－端子間を離すことが可能です。
※ノイズの影響がある場合は、サンプリング速度を遅くしてください。


●多チャネル時に便利な設定コピー機能
特定チャネルの入力やレンジ、フィルタ、EUなどの各設定を他のチャネルに一括でコピーできる機能です。
チャネルを選ぶだけで設定でき、測定前の準備時間を大幅に削減できます。その他にトリガやアラームの設定もコピー可能です。

最高5msのサンプリング速度に対応

チャネル数を絞ることにより最高5msでのデータ収録が可能です。

8GBメモリで長時間収録でも安心計測

●収録時間例 (2GB収録時)


収録時間は、概算となります。サンプリング速度によっては、ch数に制限があります。5ms：1ch、10ms：2ch、20ms：4ch、50ms：10ch

●リング収録機能
設定した収録点数以上になると、古いデータを削除しながら最新のデータのみを残します。(設定した収録点数)
設定可能点数：1000点～2,000,000点

●リレー収録機能
GL860の1回のデータ収録容量は2GBとなります。本機能を使用することにより、データを取りこぼしなく任意の収録時間、容量でファイルを区切って連続収録できます。

●メモリループ機能
従来のリレー機能に加え、メモリ容量が不足する前に最も古いファイルを自動で削除し、収録を継続します。

●収録中のSDカード交換機能
データ収録中にSDカードの入れ替えが可能な機能です。
無線LANユニット (B-568) を装着した場合、SDメモリカードを装着することはできません。

●バックアップ機能
収録しているデータを一定間隔ごとに、他の記憶媒体に自動でバックアップができます。
バックアップ間隔 : 1・2・6・12・24時間
バックアップ先 : 本体メモリ・SDメモリカード・FTP
ファイル形式 : GBD・CSV


CSV形式での保存時はサンプリング速度100msより遅い設定時のみ使用できます。リング収録On時や、外部サンプリングの場合は、バックアップ機能は使用できません。収録先と同じメモリをバックアップの保存フォルダには設定できません。CSV形式収録とバックアップ機能が有効な場合、SDメモリカードの交換とリレー収録はできません。

●データ破損チェック機能
収録データに対し、ファイルの整合性を確認する簡易的なチェック機能です。第三者などによりファイルの中身が変更された場合、チェックサム確認を行うとチェックサムが不一致となり、ファイルが改竄されたことがわかります。チェックサム機能では、収録ファイルにチェックサムを付与します。

チェックサムは、バックアップファイル、リング/リレーファイル、データ保存ファイルにも付与されます。ファイル形式はGBDのみが対象です。本器以外 (GL28-APS、GL-Connection) で収録ファイルの変換保存を行うと、チェックサムが一致しなくなります。

測定環境に応じて選べるPCインタフェース

インタフェースを介してPC等から本体の設定やデータ収録・データ転送等が可能です。

●オプションの無線LANユニット(B-568)でPCとワイヤレス計測
無線LANユニットを装着、用途にあわせて「アクセスポイント」「ステーション」の切り替えが可能


「アクセスポイント」ではルーター不要でPCやスマートデバイスと直接接続が可能。
「ステーション」では無線LANルータと接続が可能。環境によっては、インターネット経由で遠隔のPCやスマートデバイスでデータ確認やメール受信が可能

●標準でイーサネット(10BASE-T/100BASE-TX)を装備しPCと有線接続
PCと1対1の接続やHUBを介しての複数台接続が可能です。

●標準でUSBポートを装備しPCと簡単接続
PCと1対1の接続やHUBを介しての複数台接続が可能です。

●Modbus/TCPを搭載
PLC等とModbus通信可能。GL860で収録したデータをPLCへ転送。
PLCからGL860のスタート/ストップ制御可能。Modbus通信の詳細については、SDKを申請ください。

●新サービス 「G-REMOTE」(※別途有償サービス)
インターネット環境さえあれば、WEB ブラウザを利用して世界のどこからでも簡単に GL の遠隔操作・データ収録が可能です。また、収録したデータは専用クラウドサーバーへ バックアップ可能です。

便利な機能・操作性向上

●便利な機能
アラーム出力機能
アラーム履歴機能
チャネル演算強化
オートスパン
USBドライブモード
3WAY電源に対応

●操作性向上
WEBサーバー機能高速化
波形設定簡略化
不要メニューの非表示設定
HELP QRコード表示
視認性向上(MENUツリー改善)

アプリケーションソフトウェア

PC用アプリケーション
●GL28-APS
GLシリーズとPCを接続して、波形の確認や収録、データの再生や保存・管理、設定などを行うPC用アプリケーション
※動画内の以下機能はGL860ではご使用いただけません
　・電力料金設定・表示機能
　・飽差チャネル表示機能
　・積算温度単位切り替え機能

●GLシリーズ統合管理波形ビューア
GL-Connection
GLシリーズとPCをLAN / USB接続で収録データ管理可能