製品情報
型式:GSM-20H10
高精度の定電圧源/定電流源と、高分解能の電圧/電流測定機能を備えたソースメジャーユニット。
GSM-20H10は、高精度の直流定電圧源/定電流源と、高分解能の電圧/電流/抵抗測定機能を備えたソースメジャーユニット(SMU)です。
±210Vまでの電圧発生、±1.05Aまでの電流発生が可能です。最小出力分解能は10pA/1μV。
測定機能はデジタルマルチメータの様にNPLCの設定で分解能と測定スピードを可変することができ、基本確度0.012%(5½桁分解能時)で高精度測定が可能です。
出力は4象限動作でソース(電流の供給)とシンク(電流の吸い込み)が可能。
基本となるDC出力に加え出力値を変化させるシーケンス機能を搭載していますので、ダイオードやLED等半導体や電子部品のI-V特性測定も容易に行うことができます。SMUはソースとメジャーを一連に動作させることができますので、これまでの電源とDMMをそれぞれ制御していた場合に比べその連動性が向上しますので、システム全体の簡素化や使いやすさにつながる便利な1台です。
最大 22W の4象限動作が可能です。①と③象限ではソース ( 電流の供給 ) 動作として、②と④象限ではシンク ( 電流の吸い込み )
として動作とします。 微小電流の一定値で充電や放電を行いながら、 その端子間電圧を測定する様な動作も本器一台で可能とな
ります。
基本となる DC 出力に加え、 出力値を変化させるシーケンス機能を搭載しています。 シーケンス機能は、 一定のステップで電圧 / 電流を変化させたい時などに使用できる大変便利な機能です。 シーケンス機能には4つのモードがあり、 最大 2500 のシーケンスポイントの設定が可能です。
シーケンス動作で得られた測定値は、 PC での取得や前面のポートに挿入した USB メモリへ出力(Export) することも可能です。
本器はソース動作やメジャー動作に加えて、 一連のソース ・ メジャー動作を行うことができます。 それぞれ個々の機器で行っていた場合に比べその連動性の調整等を行う手間が省ける為テストシステム全体の簡素化や使いやすさの向上につながります。 また、遅延時間を動作内に含む 「ソース・ディレイ・メジャー」サイクルは、 印可後の安定した状態での測定を可能にします。
ソース ・ ディレイ ・ メジャー
ソース出力後、 DUT 初期の応答状態が不安定な場合があります。 ソース出力後にメーターが測定を開始する場合、 ディレイ時間を設定して不安定な期間を過ぎた後に測定を開始し、 安定した測定結果を得ることができます。 印加後に負荷の応答を待って測定する場合などに有効に機能します。
測定された値に対してリミット値 ( 上限値と下限値 ) を設定し、Pass/Fail 判定可能なリミットテスト機能を備えています。
リミットテストは、全部で 11 のタイプのテストが可能で複数のリミット値に対する判定を行うことができます。
また、 シーケンス機能の SRC-MEM( ソースメモリ ) と組み合わせることで、 複数条件 ( ソースモード、 リミット値、 リミット判定により条件分岐 ) でのテストも可能になります。
DMM ライクなスピード設定
測定の際のサンプリング ・ スピードは0.01PLC~10PLC の選択が可能です。 AC 電源周波数が 50Hzの 場 合 1PLC は 20msec、2PLC は 40msec となります。
リモート通信用インタフェースは、 USB(TMC) ・ LAN・RS-232C を全モデルに搭載しています。 また DIGITAL I/O からは、 リミットテストの結果を信号出力することも可能です。