文字サイズ

製品情報

製品詳細

微生物迅速検査装置

Rapica

型式:Rapica

ATP発光反応式

操作工程

ATP添加模式図

CFUとの相関

  • 微生物迅速検査装置(Rapica)

製品概要

微生物1細胞レベルの検出が可能な非培養迅速法

微生物迅速検査装置(Rapica)の特徴

ATP生物発光法の原理

全ての生物はATP(アデノシン三リン酸、Adenosine triphosphate)を用いて代謝活動を行うためATPはエネルギー通貨とも呼ばれており、ATPは生物由来の汚染度合いの指標となります。
ATPは酸素存在下で発光基質である D ルシフェリンと酵素であるルシフェラーゼの触媒作用によってオキシルシフェリンが生成され、その際に発光します。


ATP量と発光量が比例関係なので、上記反応による発光を光電子増倍管で検出し、光の強度からATP値へ換算することで、ATP量を求めることが出来ます。

操作工程

Rapicaの測定操作は、サンプルをろ過し、測定機に入れるというシンプルな操作です。ろ過工程において、100mLまでサンプルを入れることができる「ろ過容器」と孔径0.4µmのフィルタが付いたサンプルカートリッジを組み合わせます。サンプルを入れ、ろ過装置にセットすると最大12検体まで同時に自動吸引ろ過が可能です。測定工程において、サンプルカートリッジ内のろ過液に様々な試薬を自動的に分注していき、発光量を測定します。



測定機内では、セットしたサンプルカートリッジに内に試薬が自動分注され、約2.5時間後に結果が出力されます。使用している試薬の作用は以下の通りです。なお、以下の試薬以外にも校正用試薬が含まれており、測定ごとにキャリブレーションが行われます。

1.芽胞反応液の添加:芽胞を発芽させることで栄養細胞にする。
2.ATP消去液の添加:死菌と遊離ATPを消去し、生菌だけを残す。
3.ATP抽出液の添加:生菌からATPを抽出する。
4.発光試薬の添加:上記ろ過液を発光チューブ内に入れたのち、発光試薬を添加する。
5.発光量の測定:発光反応を起こし、発光量を測定する。

メンブレンフィルター法(MF法)との相関

微生物迅速検査装置Rapicaは単一菌種であればMF法と相関があります。下記の図は、全静止期まで培養した黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、カンジダ・アルビカンス(candida albicans)を注射用水で段階希釈し、それぞれ異なる濃度の希釈液をRapicaとMF法で測定した比較結果です。どの結果も決定係数R2が0.99以上と高い相関があることが分かります。また、これらの検量線の傾きから1CFUあたりのATP量を求めることが可能です。

微生物迅速検査装置Rapicaの活用例

・工程管理:製造用水(市水、純水、製薬用水)、設備洗浄水の洗浄ご確認、工程中サンプル(ろ過滅菌後の培養液等)
・環境モニタリング:水やスワブの表面付着菌、空中浮遊菌
・最終製品検査:医薬品や飲料の無菌試験、細胞洗浄液

主な仕様

仕様


型式 Rapica
価格(税抜) 21,000,000円