ダイアフラム式真空ポンプN820Gは、CEマーキングの一部であるATEX指令に準拠しております。
EC加盟国内では、揮発性雰囲気内で使用する目的の電気機器は、適合が必要となります。
適合内容は以下の通りです。

| 項目 | グループ | |
| 1) | 機器分類 | Ⅱ |
| 2) | 使用環境 | 2G |
| 3) | 吸引ガス種類 | ⅡB+H2 |
| 4) | 吸引ガス温度等級 | T3 |
| 5) | その他、追加条件 | X |
(Ex Ⅱ 2G ⅡB+H2 T3 X )
下記、同背景色・太字の部分が本製品の相当箇所です。
機器グループ I:機器グループIはメタンや可燃性の粉塵がある地下及び地上の鉱山で使用される機器に適合します。
機器グループ II:炭鉱以外の地上産業
機器グループは動作時の爆発の危険性の頻度、持続期間を記述しています。
| 機器グループ | グループの説明 |
| 1 G | 爆発の危険性のある雰囲気(ガス、蒸気)が常に、長期間にわたり、頻繁に発生すると予想される環境で使用される機器。 |
| 1 D | 爆発の危険性のある雰囲気(粉塵)が常に、長期間にわたり、頻繁に発生すると予想される環境で使用される機器。 |
| 2 G 2/-G |
爆発の危険性のある雰囲気(ガス・蒸気)が時折発生すると予想される環境で使用される機器。 ポンプで爆発の可能性の雰囲気(場所)から排気することはできるが、爆発の可能性の雰囲気(場所)に設置することはできません。 |
| 2 D | 爆発の危険性のある雰囲気(粉塵)が時折発生すると予想される環境で使用される機器。 |
| 3 G | 爆発の危険性のある雰囲気(ガス・蒸気)が発生すると予想されない環境で使用される機器。仮に発生したとしても、極めてまれで、短時間。 |
| 3 D | 爆発の危険性のある雰囲気(粉塵)が発生すると予想されない環境で使用される機器。仮に発生したとしても、極めてまれで、短時間。 |
* DIN EN 13463-1を引用
| T1 | T2 | T3 | T4 | T5 | T6 | |
| I | - | - | - | - | - | |
| IIA | アセトン エタン 酢酸エチル アンモニア 塩化エチル ベンセン 酢酸 一酸化炭素 メタン メタノール 塩化メチル ナフタレン フェノール プロパン トルエン |
酢酸イソアミル n-ブタン n-ブタノール シクロヘキサノン 1,2-ジクロロエタン 無水酢酸 |
ガソリン 軽油 n-ヘキサン ジェット燃料 |
- | - | |
| IIB | 都市ガス | エチレン エタノール |
硫化水素 | - | - | |
| IIC | 水素 | - | - | - |
爆発性のグループと温度のグループへ分類されるガスと蒸気は媒体の移送にのみ使用してください。
| 移送される媒体 | ポンプは爆発性のグループIIA or IIB+ H2と温度グループ T3(T3とT3以下)(表のマーク部分)または、不燃性のガスと蒸気を移送することだけに限定されます。 |
| 使用環境 | ポンプは爆発の危険性のある場所には設置できません。危険性のある場所にガスと蒸気を移送することにのみ限定されます。 |
| 最大表面温度 | 最大表面温度とは最も厳しい条件でポンプの表面が到達する最高温度です。 |
| 発火温度 | ポンプの最大表面温度はガス、蒸気、またはこれらの混合した空気の一番低い発火温度より常に低くなるようにしてください。 |
| 温度分類 | 最大表面温度は、ポンプの種類と温度の仕様に基づいています。 |
| 温度グループ | 最大表面温度 [°C] | 発火温度[°C] |
| T1 | 450 | > 450 |
| T2 | 300 | > 300 |
| T3 | 200 | > 200 |
| T4 | 135 | > 135 |
| T5 | 100 | > 100 |
| T6 | 85 | > 85 |
| マーク | 記述 |
| X | ・吸引ガスの適合はポンプヘッド内の雰囲気に限ります。 ・ポンプは野外に設置しないでください。 設置する場合は風雨に耐えるべくまた耐腐食用被覆処理をしてください。 ・ポンプは外部からの衝撃を受けないように設置してください。 |