温湿度・低露点システム

精密秤量(ミクロ・ウルトラミクロ天秤など)のための温湿度・低露点システム

ミクロ・ウルトラミクロの秤量には、年間を通じ安定した秤量環境が必要になります。ヤマト科学では、この分析環境条件を大掛かりな設備を使わず、卓上で実現できるフレキシブルクローズドチャンバを開発しました。
独自の気流制御、制振構造とフレキシブルシャッタにより、ミクロ領域の秤量環境と、より良い操作が可能となりました。

基本システム

システムの特徴

チャンバ寸法、温湿度制御、露点制御など、お客様のご要望に合わせて最適なシステムをご提案します。
設計のご提案から生産、品質管理まで自社で一元管理ができるため、最適なソリューションをお届けします。

チャンバー寸法1800mmの例

制御環境については、目的別の製品バリエーションをご確認ください。

ミクロ・ウルトラミクロ秤量を支えるテクノロジー

● 独自の気流制御

チャンバ内ダクトで、安定した微風速※1・低風量を制御します。
※1：約0.1m/sec

● 広い作業エリア

両腕が上下左右に動かせるフレキシブルシャッタ―機能※2で、精密秤量に必要な操作性と作業性を提供します。
※2：特許取得済み

● 作業性重視の設計思想

傾斜付きの前面扉と両手を支えるカフは、繊細な作業や長時間の作業をサポートします。

● 独自の制振構造※3

環境制御部や前面扉の作業振動を遮断し、安定した秤量環境を提供します。
※3：特許取得済み

参考データ

ウルトラミクロ天秤による最小計量値の参考データ※4
※4：周囲環境の影響を受けるため、性能を保証するものではございません。
＜準備中＞

目的別の製品バリエーション

● 恒温恒湿システム

　制御環境：21.5℃～26.0℃ / 35％RH～60％RH
　☆PM2.5精密秤量完全対応（21.5℃±1.5℃ / 35％RH±5％）

● 恒温低湿システム

　制御環境：22.0℃～26.0℃ / 30％RH以下（湿度は30％RH以下の成り行きとなります）

● 恒温低露点システム

　制御環境：22.0℃～26.0℃ / 露点温度-30℃以下（露点-30℃＝25℃時、湿度1.5％RH）

アプリケーション事例

● 恒温恒湿システム

• ・PM2.5フィルター秤量（制御環境：21.5℃±1.5℃ / 35％RH±5％）
• ・定量NMR（qNMR）ウルトラミクロ天秤精密秤量

● 恒温低湿システム

• ・カールフィッシャー水分計の粉体水分測定
• ・吸湿性微粉末の取扱い
• ・電子材料など微粉末の取扱い
• ・ジメチルスルフィド（DMS）など吸湿性液体の取扱い

● 恒温低露点システム

• ・電池材料など微粉末の取扱い
• ・微粉末取扱い時の液架橋力の低減

カタログ

≫ 秤量環境制御システム カタログ（PDF）